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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • スリーピングデッド【分冊版】

    朝田ねむい

    マンガ?BL?個人的には文学だと思った
    ネタバレ
    2022年7月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ とうとう最終回。どんな落とし前をつけるのかと妄想しましたが、そうきましたか…。

    血や暴力や男の絡みを惜しみなく描いて、アンモラルな作家と思われがちな気がする朝田先生の作風ですが、今作を読み終えて確信したのは間違いなく常識人なんだなという事(偉そうにすみません!)。

    それは佐田と間宮の行く末をああ描いたのが紛れもない証拠。

    過去作は、社会のメインストリームから外れた人たちが慎ましくも幸せに生きたいと願い、自分の血を流しながら紆余曲折を経て、希望が見えるかのような結末になっていたはずです。

    しかし今作は、己の都合のために(いくら対象が人間的にクズだろうが)人を殺めるという最大の罪を犯した代償は発生すると、ハッキリ描いていたと思います。落とし前は、きちんとつけなくてはならないと。そこに朝田先生の常識人としての感性を強く感じました。

    だから残酷で切なすぎる結末ではあったけど、ちゃんとふたり共、初めて愛し愛された。それを知ることができた。そこをギリギリのタイミングで見せてドラマティックにBL漫画として成立させる展開は、お見事としか言いようがありませんでした。特に間宮の切実さには感動させられた。

    単純にマッドサイエンティストのピカレスクロマンならふたりは社会のモラルから逃げおおせたかもしれない。

    でもスリーピング・デッドは突飛な設定ながら、地に足がついた作家さんが描く、現実的な物語だったんだと思います。ゾンビものという非現実性とのバランスが絶妙で、読み応えありました。

    まあまったく個人的な妄想なんですが、小説とか文字に起して読んだら、一層味わい深い作品になるような気がします。
  • マイリトルインフェルノ

    朝田ねむい

    フィクションの面白さを堪能できるBLです
    2021年7月19日
    仁くんがいいですね!汗水垂らして鼻水垂らしてゲロ撒き散らして(笑)一生懸命生きている。血が通ってて、体温がちゃんとあるキャラクター。冷血漢風なまーくんにしたら、こんな温かい生きものは手放せないでしょう!

    ストーリーは結構ハードで荒唐無稽ながらも現実味があって、映像化されてもおかしくない一作だと思います。BL要素(イチャイチャ)少な目なので大衆受けしそう。

    某サイトのレビューでハーレクインロマンスものみたいという評価があって、あー自分はそういうのが好きなのかもーと気付かされた次第です(笑)。巻き込まれ型サスペンスなので、個人的にはヒッチコックや赤川次郎が頭に浮かびましたが。

    あとツボだったのが絵のタッチです。ちょっと懐かしいというか、骨太な感じがして、(こんな風に言っていいのかわからないけど)まーくんにはJET先生の作品のキャラクターに通ずる男臭さを感じました。そしてそれに対する見事なコントラストの仁くん!いやこの二人、ある意味最強カップルでしょう。

    番外でまーくんの濃厚な調教具合をぜひ読みたいものです(笑)
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