サラさん

山田先生の、紅色魔術探偵団のパラレルワールド？
時代が明治なので、怪かし現象もそれなりの説得力があって面白いです。古い作品ですが、今読んでも全く問題ありません！ファイナルファンタジーや小説の挿絵も素晴らしいんですけど、この先生の漫画は、本当に粋で洒落てます。もっと評価されて良いと思う！後日談があるみたいなんですが、発表しないのかな～。

全くイカした連中です。入江と椿とヨッシーと源は。…ではなくて、2年も3年も、どいつもこいつもがイカしているのです。もう、全員推しです。

ただ、シリーズ3冊で、2/3がヨッシー君と源君の話。入江君と椿君の話が少なすぎです。メインなのに！この巻タイトル張ってるのに！

その分、ヨッシーと源を推してる人には大変お得な1冊です！源君が、本っ当に健気です。

この巻では前半が入江と椿の出会いとその後。中・後半はヨッシーと源のちょっと訳ありcpの話です。
とにかく彼等の日常が面白いので、早くイベリコワールドに飛び込む事をお奨めします！

だから、目が離せないんですよね！
こういうのを、ちょいちょい出して下さるので。

SHOOWA先生の作品は、9割りがた制覇していますが、イベリコ達はお馬鹿っぷりが群を抜いています！
メインの入江君と椿君。その座を狙う？ヨッシーと源。…だけでなく、ホエイ君やクニちゃんやサンペイ等々。み～んな粋で鯔背で朗らかです。

今回は、短編のオムニバス。の中に、初期からのイベリコメンバー１人にスポットを当てたお話がまざってます。（次回はケータに当てて欲しい)

イベリコをまだ知らない方は、出来れば『イベリコ豚と恋と椿』から辿って欲しいです。
良い奴らなので、きっと好きになりますよ！😊

ふたりの心情が、細やかに丁寧に綴られていくのですが、不自然さがないので、するすると引き込まれてしまいます。
たった一言の台詞が、心を支える光になったり、縛り付ける呪いになったり…。
最愛の人の手を離すのが愛。離せないのが恋。
BLに限らず、選択の難しい切実なテーマで、考えさせられました。
ラストは号泣必至です。
ふたりが、どんな未来を夢見たのかを、見届けてあげて下さい。

舞台が中国なのも納得です。妖しくて怪しい…。こんな事が叶うなら、化け物でも幽霊でも吸血鬼でも大歓迎ですね～。
作品としては、場面の見せ方が映画の様で、美しく情緒があります。ただ、一番肝心な見せ場の盛り上げ方は、もう少し派手でも良かった気がしました。
ともあれ、最終的に２人にとって幸せな形に収まったので、読後感ははなまる□です。