このレビューはネタバレを含みます▼
最近アニメを見て宝石の国にハマり、アニメ自体は2017年の10月から12月にやってたみたいで、アニメではゴーストの内容がカットされてたのでアニメ最後の少し手前5巻32話「不安」から読みました。
9巻読後で、めっちゃネタバレありレビューです、すみません。以降、読後の興奮冷めやらずの走り書きで文体が変わちゃってます。
板挟み状態で色々な気持ちがせめぎ合うフォスフォフィライト。見てて辛い。壊れるのも納得。ユークレースの「こんなことがしたいわけじゃないでしょう」という言葉が胸に刺さる。
フォスは完全に先生を敵認定していて、私的には先生ばかりが悪いわけじゃないし、あくまでも宝石の仲間たちを傷つけてきたのは月人たちでそれに関して悪いのは月人だと私は思うし、それをフォスは履き違えてしまっているんじゃないかと思う点もある。でもやっぱり私は主人公フォスの味方です。ただただ宝石のみんなを愛しているんだろうと思われる金剛と金剛を守りたいユーク達、アンタークやゴーストを目の前で失い、もう仲間を失いたくなかったフォス、少し情緒的な心に欠け合理的であるからか宝石達への仕打ちは酷かったが、一方で恋はするし、計画の一端であるが宝石を粉から戻すことにも協力的で、何より月の人々が日々を営む様子は宝石の国を彷彿とさせる雰囲気だった月人たち、3種の立場があるが、みんな悪い人達じゃない。悪い人は誰もいない。それぞれ己の目的があって、これからもすれ違ってしまうのかと思うととても寂しい。
ユークの先のセリフやその後の「僕らの未来にはあなたが必要よ」というセリフは優しさから来るものだろうけど、「誰もこぼさずに進む方法」と言っても一体どうするのか、それが出来ないから何千年も仲間たちは奪われ続け還らぬままなのではないのか、でも今、月人たちからの攻撃を止め、あの粉と化した仲間たちの多くを助けることが出来る可能性にどうして手を伸ばしてはいけないのか、そう思わずにはいられなかった。
がしかし、主人公フォスをきっかけに宝石の国に変革がもたらされ先生へのわだかまりが消え、月人たちの謎が解けてきて、ユークの言う通り「一緒に考える」というか話し合いが出来たら良いなと思います。理想では。それが出来たら苦労しねぇよって話だしそう簡単に物語は進まないんでしょう……もどかしいけどそれもまた面白い。