はらさん

実写ドラマ化を機に既刊を大人買いし、それ以来新刊が出るたび追いかけています。今までどんなレシピ本に載っている料理も作って2回だった私が、ここに載っているものはリピート数知れず。それはきっと、料理を作るときの細かいコツ（トマト缶の中身をあけたあと水を入れてムダなく使う、など）や、キャラクターの感情の動きや機微など、人によってはすっとばすしこまかーいところではあるけれど、あるあるわかる、これいいね、というものがぎゅぎゅっと詰め込まれているからだと思います。男性カップルの二人暮らしの話ってどうなん？と思っている方にこそ、料理が出てくるホームドラマ的に手に取ってほしいなぁと個人的には思っています。

着眼点、お話の流れは決して悪くないのです。でも忘れようとしても忘れられなかったり、それほどでもないのにずるずると付き合いを続けたりといった実例を自他ともに色々見てきてしまった悲しさでしょうか。その程度のエピソードだけで動くんだぁキミたち、つーか振り回される周りもお疲れさまだよなーとつい思ってしまいました。だからと言って、受けさんにすっごく素敵な人格者になってほしい訳ではないんですが、せっかくの４年付き合った設定なのだから、もっと分量設定を掘り下げて語って欲しかったです。。。