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今月(4月1日~4月30日)
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シーモア島


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妖の美しさと魅せられる哀れなニンゲン2023年12月8日古くから男を魅了する妖の話は作られてきた。
語り継がれてきた、と言っても嘘ではないだろう。
妖に限らず、古くは有名どころで言えば織田信長。
男に魅せられる男の話は事欠かない。
これは私の邪推だが、ニンゲン達の陰間茶屋に代表されるような近現代ではタブー化されがちであった交わりを妖という伝説を織り交ぜることでニンゲン達の決してオモテで語られることの無い話は書物や口伝で受け継がれてきたのだろう。
そしてこの令和の時代。
腐女子という言葉が世間一般に通じるようになってきて久しい。
古くは薔薇族、という言葉もあったが既に死語となっていると私は思う。
少しずつ、日の目を浴びてきつつある男色の歴史。
完全にオモテに出てくることは不可能である。
しかし、歴史に埋もれさせてしまうには惜しい。
この作品は男色文化を理解する入り口として良本であると感じる。
無論、作品としての面白さ、絵の美しさ、妖の妖艶さ、欲に溺れるニンゲンの愛おしさ。
どれをとっても読者を満足させる。
新巻が待ち遠しい。 -
Xで釣られ、見事に尾頭付きで大満足。2023年11月16日暇を持て余してXの海を漂っていたら、見つけたこの作品。
まずは絵の美しさ。下手なBLにありがちなクローン同士のベタベタとは無縁の美しい男達の戯れ。明らかに鈍そうなススムへ、アプローチを仕掛ける尊いミノル。Xではイイトコロで終わるんだろうなー、と思いつつも止まらぬスクロールする指。結果的にXのお試しの最後にも大満足。「んー、あんこ味」ススムの天性の人たらし感を読者へ突き付ける技法、そしてその言葉を受け、満更でも無い尊くも可愛すぎる表情を魅せるミノル。もう、脳汁が止まらない。
これだけでも読み切りとして成立する完成度。
でも、この先があるのだ。見たくてたまらない、早く続きを。
そう思った次の瞬間にはコミックシーモアの購入ページへ。
Xの試し読みが当然ながら含まれているのに、何故か新鮮な気持ちで上記のシーンにも遭遇。理由は明らか。
二人の関係があまりにも瑞々しいから、である。
この二人の関係と、それを盛り立てる登場人物たち。
すべてに無駄が無い。
絵の美しさ、二人の関係性、物語の進行、全てが私の心を満たした。
ススム×ミノル、永遠なれ。
美しい作品と出会えたことに感謝。 -
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