このレビューはネタバレを含みます▼
最初は恋愛初心者のどこにでもいるような優しい女の子とイケメンで経験豊富だけど実は本当の愛を知らない不器用な男の子の恋愛模様を描いた作品かな?と思っていたけど、読み進めるうちにいろんな状況を経て成長していく深い深い物語だなぁと思ってます!
花野井くんの愛が重くて大好物ですね。ほたるちゃんも理解しているように、愛情表現は極端だし不器用だけど、本当に一途にほたるちゃんを好きだとおもう。
それに口で言うと愛の重さがホラーにも思える時もあるけど、行動は本当に優しいだけだとおもうし、なんだかんだほたるちゃんの気持ちを尊重してると思います。
ほたるちゃんは普通の家庭で大切に育てられた三姉妹の真ん中っ子で、誰にでも優しい女の子だし、人間が出来てるとおもう。本当に高校生かなと思えるぐらいに仏の心を持ってるというか。そういう意味では八尾くんに似たものを感じるかも。八尾くんは本当にいい奴だし、自分にないものをもってるからこそ、ほたるちゃんと知り合いでしかもほたこちゃんを好きで、仲良いのも同じバイトなのも面白くないという花野井くんの気持ちもわかなくもない。
ほたるちゃんのおじいちゃん(といっても2人は縁が薄く)と花野井くんの唯一の友達だったボスが同一人物だったこと、そのことをほたるちゃんに話そうと意を決した日にあった出来事。究極の選択すぎますね。八尾くんの家族の命にかかわることだし、花野井くんにとっての「大丈夫じゃない日」だったのあるし、本当に行って欲しくなかったし自分を選んでほしかったんだろうな。神さまは意地悪ですね。いろんな想いはお互いにあるとしても、やはり2人とも言葉足りないよなぁともどかしい気持ちになりましたが。さらに出来てしまった溝も実は深そうな気もしますし。
あとバイト先の書店のメンバーが好きです。特に主任と西くんがいいですね。熱くなって長くなってしまいましたが大好きな作品です。何度も読み返したいと思います。