このレビューはネタバレを含みます▼
ユギ先生、作家生活30周年おめでとうございます。
この「僕にだって言い分がある」の作品は私が初めて購入したBL本1冊目で、BL初心者で本屋さんの棚から失礼ながらも表紙の男の子たちがかわいくて格好良いというだけで選び購入したのがユギ先生の作品との出逢いでした。いま少しずつ電子で購入し直しています。
当時は背徳感でめちゃくちゃドキドキしながら拝読したのを今も忘れられない私にとって大切な思い入れのある作品で、この作品のお陰でユギ先生を知り、先生の作品とBLにどっぷり沼るきっかけになりました。
いま読み返してみるとやっぱり良いのですが、自分が擦れてしまったせいであの頃のようなドキドキ感は薄れてしまい寂しいのですが、じいちゃんばあちゃんに育てられた田舎育ちのノーマルで純真な新太郎くんが幼馴染の悟志くんを恋愛という意味での好きと自覚していく過程と先輩に巻き込まれながらも少しずつゆっくりと意識していく様子がもどかしくも面白く、後半で悟志くんが東京から地元に帰る道すがら悟志くんに伝えたい想いを抱え見送りのはずが電車の中までずっとついて行ってしまう最後のところがいまもキュンキュンします。この作品はじいちゃんばあちゃんが兎に角かわいくて面白いです。じじばばの方言も大好きです。主人公の新太郎くんものんびりした性格でよくボーッとしていますがその表情も可愛いですし、小っちゃい頃の新太郎くんと悟志くんもめちゃくちゃ可愛いです。昭和のノスタルジーな気持ちにも浸れ繊細な心情描写が丁寧に描かれた楽しいストーリーです。願わくば新太郎くんと悟志くんのイチャラブがもっともっと見たかったです。
「一生続けられない仕事2巻」発売以降、BLから長らく離れて昨年の頭ごろからまた電子でBLを拝読するようになり毎日BLに癒される日々を送っていますが、ユギ先生の作品が私のBLの原点で尊敬する大好きな作家様です。ユギさんの描かれる色気のある男子もストーリーも大好きです。これからも応援しています。
拙い文章で私事の想いを長々と大変失礼いたしました。