あふさん

藤河さんの描く攻めは毎度某スナイパー風のセクシー男なのが最高です。
体格の良さもそうだし愛想のない顔立ちもよい。
今作は特殊設定オメガバースですが、そもそもオメガバース自体が特殊設定なのにさらに特殊設定を盛るという力技。
なんだか前にも増して肉体の描写が素敵になってます。
エッチシーンは勿論なのですが、何気ないコマの仕草とか！たとえば攻めがスマホで通話してる時の手つきなんかが大袈裟すぎないリアルさで描かれておりやたらセクシーです。ありがたい。
ただ少し気になるのは何故その印はそこに出てしまうのか…しかもそのサイズで…。
どうしても面白く見えてしまって物語に集中しづらいです。
後々の展開のためにあの場所に出るんだろうなというのはわかりますが、いかんせんど真ん中過ぎる。デカすぎる。
首筋とかこめかみとかにもう少し奥ゆかしく出現してほしかったかな(笑)

物語は王道フィギュアモノっぽい始まりで今後が楽しみだなという印象です。
そしてとにかく男性陣が美しくて、目の保養になります(笑)
陰影が独特なせいか常に不穏な雰囲気が立ち込めているのは作者さんの持ち味なのか、この後の物語を示唆しているのか…
真っ当なスポ根モノではあまり見られない陰鬱さがあるので、そういった雰囲気が好みな方にもおすすめです

今までのにやま先生作品のカップリング傾向とは違った二人というのが新鮮で楽しいタイトルです。
少しいかつめの黒髪×華やかめの男子、個人的に大好きなジャンルなので本当にありがたいです。
だからこそ、いままでのにやま先生作品のカップリング傾向がドンピシャ、という方には少し物足りない可能性はありますが、クセのない作品ですので開拓がてら読んでみるのもありかなと思います。

絵柄は以前からは少し変化が見られます。
以前よりもサラッとした感じなのでスケジュール的に忙しいのかな？と思うものの、見苦しい乱れ方ではありません。
サラッとした作画とも言えますので、そういったタイプの作画がお好みの方には十分お勧めできます。

ヤンマガサード移籍に伴い絵柄の変化があります。
麗人時代の繊細なタッチがとても好きだったわたしには少し寂しいことですが、続きが読めるだけで本当に幸せです。
単行本化での恒例ですが、ヤンマガサード誌面掲載時からブラッシュアップされた画面がとても美しいです。
杉木さんの凛とした色っぽさ、鈴木さんの男性的なキュートさが、やっぱり大好きです。
まだ受け攻めは不確定ですが、どうしても鈴木さん受けが見たくてたまらない自分がいます…リバはだめですか井上先生…