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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • スクナヒコナ

    南Q太

    「女の一代記」と言える作品
    2017年1月7日
    妻帯者である男性に社内恋愛をし、彼が離婚したために同棲を始めた主人公。
    彼から退職を強要された彼女は、ハンドメイド作品を作る趣味を生かして手芸店で働き始めますが……あるトラブルにより、頼り甲斐のある大人だと思っていた彼がどんどん頼りなくだらしない男になっていきます。

    手芸店で働く中知り合った美容師の男性との付かず離れずの関係や、バイセクシュアルの男性との運命の恋。
    そして……あまりにも突然な別れ。

    何もかも失った彼女がたどり着く、本当に安らげる男性と、自らの子供との幸せな人生への物語だと感じました。

    現れるキャラクターすべてが「人間くささ」に満ち満ちていて、受け身姿勢な主人公にも、ヒモに成り下がった男にも、浮気っぽい美容師にも、どこか壁を感じるバイセクシュアルの男性にも、そして運命の「別れ」にどっぷりと落ち込んで酔い、なかなか立ち上がれない主人公のふがいなさにも、不思議なリアリティーを持ってしまうところがありました。

    燃え上がるような恋愛を経て、心から安らげる場所を得る姿はまるで女の一代記。
    どんなに傷付いても、誰かを傷付けても、立ち上がれば必ず大切なものにたどり着けるのだと感じられた、とても素敵なストーリーでした。
  • Love Jossie 全部教えて、先生。

    椎野翠

    手取り足取り、ゆっくりTL漫画
    2017年1月2日
    「あなたの取り柄は勉強しかない」と言う母親の助言を信じ、勉強一筋で生きてきたにもかかわらず、進学先でつまづいてしまった、女子高生の理香子の元に、大学生の家庭教師が付くことに。

    爽やかなイケメンの澤井先生に恋した理香子は、彼に一世一代の決意を持って「満点のご褒美にキスしてください」とお願いする。
    面白半分で彼女のお願いを受け入れた澤井先生だったが、やがて彼も彼女に惹かれ、両想いに。

    男女交際もデートも初、はじめてづくしの理香子と、彼女に手取り足取り「ご褒美」を施していく澤井先生……
    ゆっくりペースのTL漫画ですが、「この子相手にすぐ突っ込んだりはできないだろうな。きっと、彼にとっても彼女はものすごく大切なのだろうな」と感じられる安定した描写があるからか、不思議と物足りなさは感じません。

    理香子は母親からみつあみ・メガネなどきちっとした服装をするよう強制されていて、ついついこのお母さん「毒親」っぽいな〜と思ってしまいます。
    澤井先生との交際も、もちろん母親には秘密。

    この先交際していくとなれば、この母親との衝突は避けられないのではとハラハラしつつも、いつか来るその日には、お赤飯でも炊いてあげたくなるような、「見守り」目線で楽しんでいます。
  • 【フルカラー】放課後、ラブホで、先生と。

    うつぎゆあ/uroco

    TL「らしさ」はない
    ネタバレ
    2017年1月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 男女が休憩を楽しむあのホテルを経営していた両親を失い、女子高生ながらも家業を引き継ぐことになった主人公・柑奈。
    突然状況が変わってしまったことにより、成績が著しく下がってしまった彼女は、斎藤先生の補習を受けることになったが、ひょんなことから彼にホテルオーナーであるという「秘密」を知られてしまい……と言うのが大筋のストーリー。

    他のレビューにもありますが、柑奈も斎藤先生もとにかく真面目で、舞台がそういう場所にもかかわらず、現状100%フロントの中の話で、部屋を利用して……という展開にはなりません。
    ただただ、斎藤先生に迷惑をかけたくないと一人で頑張ろうとする柑奈と、高校教師である以上、ホテルの手伝いをするのは危険であることも承知の上で、彼女の負担を軽くできたらと奔走する斎藤先生(割とホテルの仕事が板に付いているところがクスッと笑える)。

    また、柑奈を慕う後輩・渡辺くんの出現により、ラブの要素もグッと盛り上がってはきますが、柑奈も斎藤先生もとにかく真面目なので、ふたりが心も身体も結ばれるのはまだまだ先のご様子。
    教師と生徒が隠れて睦み合う禁断系TLコミックとしては、「メインディッシュ」がものすごく遠くにある印象ですが、二人の根底にある「好きな人をどうしても救いたい」と言う気持ちや、そのためにすれ違ったり、寂しい思いをしたりする片思いの苦しさ……心の機微が丁寧に描かれています。

    1話であっさりと致してしまう話ではないからこそ読める、お互いを想い合う切ない部分がわたしは好きですが、少ないポイントでサクッとファストフード的に合体を見たい方のレビューが低いのは当然のことかもしれません。
    TLらしくはないからです。

    舞台は過激、でもとてもピュアな二人のお話です。
    ラストまで描ききって頂きたい。応援しています。