ぱっくさん

とても素敵な作品でした！
当初は繊細で綺麗な絵に惹かれたのですが、試し読みで気になって迷わず購入。残念なのは購入前にうっかりレビューを開いたところ、自動的にネタバレ有りになっていたようでラストの確信的な部分がパッと目に入ってしまったところ…その点だけがっかりです。
優しい世界観と、婚約者のローレンス様の主人公を見守る目に、とても引き込まれました。ものすごく短くまとめられているので、もう少し長編で読みたかったですが、主人公が余命期間にやりたかったことの理由など、細かな部分が深く考えられていてとても素敵な作品でした。
ローレンスの顔面が素敵過ぎて、この作者さんの漫画を全部読みたくなりました！

色々な発達障害の子のエッセイを読んできましたが、初めて知るタイプの障害でとても参考になりました。話の中心はぽんちゃんですが、お姉ちゃんのみいちゃんもとても魅力的ないいこで、そういう、優しい子を育てたいなと思いました。
周りの人の善意を、ぽんちゃんの顔や仕草、笑顔が可愛いからとばかり書いている節があり、ちょっと痛いな勘違いしてるなと思う場面もままありますが、基本的に前向きに明るい本になっていて読み易かったです。作中に出てくるレイさんという自閉症の子をもつママさんがとても魅力的で、レイさんの話も読んでみたいと思いました。

メインの3人は皆まともだけど、周りにいるヤバイ人のエピソードが毎回展開されます。基本的に勧善懲悪なので読後感がいいし、サクッと毎話完結してくれるので読み易いです。本人たちもかなり被害を受けていますが、感覚の近いメンバー同士でお茶しながら共有して、気持ちを切り替えるさまもいいなって思います。早く続きが読みたいです！

さすがにここまではなくとも、今の時代似たような人がいそうで妙にリアルな感じでした。
プードルが可哀想すぎて辛かったです。家族含め、善人が出てきません笑
あと、若く見られることや数年前と変わらない扱いを受けていることについては、自分にも当てはまる面があるので気をつけないとなーって思いました(^_^;)