このレビューはネタバレを含みます▼
この作品に出会えて本当に良かったと思います。
様々な漫画を雑多に漁っている自分ですが、これ程までに美しく悲しく、そして愛しい物語はそうそう見つかりません。
生い立ちによって真の家族を求め、性のあり方に悩む孤独なトレヴァーと、美しく愛しい故郷に二度と戻れず、周りとも違和感を感じる孤独なジーンとの絆の物語です。
皆さんがおっしゃっている様に吾妻先生の前作、「ラムスプリンガの情景」を読まれた方が、ジーンの抱える孤独、寂しさ、と言うものをもっと深く理解でき、物語にのめり込めると思います。
…本当の事を言うと、自分もジーンとトレヴァーは離れ離れにならないで欲しかった…その分、再会が感動的なものになったのだと思いますが、それでも2人(特にトレヴァーの)過ごした時間のことを考えると、とても悲しく、寂しく思います。
なので、短編でも良いので、2巻のその後、2人がひたすら幸せな生活を過ごしているお話が読みたいです、先生…!!
ということで、このお話を読むときは一人で集中できる環境で読むことをおすすめします。
吾妻先生の今後の作品にも期待してます!!