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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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  • 吾妻くんは甘えない

    深夜

    甘えない、今までは。
    ネタバレ
    2024年9月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 深夜先生、素敵な作品をありがとうございます。
    ビッグラブもユーモアも、ちょこっとシリアスも満載のこちらのお話が大好きです。

    新くんも凛くんもお互いが初恋の相手のため自身の恋愛感情に無自覚ですが、もうどう見たって最初から両片思いのお二人です。
    明るい大学生活を送りつつも、新くんは全方位に頼りない自分自身を気にしていて、凛くんは過去の根深い『見捨てられ不安』的なトラウマに苦しんでいて。
    病弱な自分に対して家族や友人たちに気を遣わせていることにも思い悩む凛くんは本当にやさしい人ですね。
    だから、心身強く在りたい、誰からも必要とされる良き人で在りたいと無理してまで頑張ってきた。
    それらが心から信頼できる安心できる相手との交流によって癒され合い、いたわり合い、励まし合える関係へと発展したことが本当に素敵でした。
    日々新くんの優しさに触れ、ゆっくりと心の薄皮を剥いでいって、真心をさらけ出した凛くんの鮮烈な可愛さたるや....。
    凛くんのために覚醒し、眠っていたポテンシャルを開花させ溺愛スパダリへと超進化を遂げる前の新さんの爆笑必至なエピソードの数々もたまりません。特に原型がなくなった顔面寝癖のお姿が....。
    人は誰しも、ギャップに弱い生き物です、はい。
    スパダリとなってからもちゃんと大事なシーンで噛んでくれる、サービス精神旺盛な?部分が新くんに残っていて最高でした。どこまでも安心させてくれる新くんです。
    ついでに、ハンドボールという競技にも興味が湧きました。
    それにしても先生のお描きになるデフォルメ絵が可愛くて可愛くて....SNSで上げてくださっている二人のその後的な日常風景も本当に本当に嬉しく拝見しています。
    これからは甘え、甘えられ、お互いの存在を唯一無二として楽しく寄り添って過ごしていって欲しいと思います。


  • 極道Dom/Sub 正しい愚弟の躾け方【単行本版】

    Dom/Subを超越した愛に感動。
    ネタバレ
    2024年8月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 拝先生の作品が大好きで、全て拝読させていただいてます。
    Dom/Subという特殊な世界観は無知ですが、とにかく、ド迫力・骨太・極道和成さんの実はセンシティブなところが最高なのです。
    おそらくは高校時代にSub性に目覚めた弟の悠鷹さんをケアする目的でPlayしてみたけれど、和成さんを好きな気持ちがバレるのを恐れた悠鷹さんに逃げられ続け避けられ続け、すっかりトラウマになっていらっしゃる....以来、自身の悠鷹さんへの深い愛情を、決して押し付けない無理強いしない感じで接してきたのが素敵です、今までは。
    しかし和成さん、Sub性に荒れる悠鷹さんをしつけ直すためのPlayのどさくさに紛れて実にナチュラルに関係を持ってみたり、ライバルDom達に嫉妬を露わにしまくったり。このアンバランスな匙加減が魅力的すぎます、本当に可愛い....。

    抑制剤を増やしたり、蔑まれたり妬まれたりとSub性に振り回されながら、もともとは朗らかでのびのびした性格だったろう悠鷹さんが、自身の体調不良と和成さんへの恋慕をひたすらに隠し通す10年間。しんどすぎる!
    器がデカい、そして『普通も常識もクソもない』相手である和成さんならば、たとえ悠鷹さんの本心を知ったとして、嫌ったり家族関係を切ったりとか絶対にしないだろうに。悠鷹さんよっぽど恐れていた(それくらい好きだった)んでしょうね。
    読者として、失われた10年間を勝手にもったいなく思います。
    和成さんも過去の極道生活できっと大きな抗争などがあったと推測されるので(青嵐組・鳥類シリーズの部下、雉尾さんの耳の傷などから)、やっぱり心の拠り所、安心できる港のようなパートナーは必要だったろうに。しんみり....。
    2巻の最後には、やっと想いが通じ合ってホッとしました。
    インテリサイコパス野分叔父貴、強烈なきっかけをくれてありがとう!先生のお話はわき役も全員ユニーク!遠回りした分、Dom/Subを超越した関係に昇華されて感動です。悠鷹さん、眠る和成さんに対して慈愛の女神(菩薩)のようになってましたね。『そのまま一生....』は実質プロポーズですよね???ね???一生自分だけを好きでい続けろ、という(個人の感想です)。
    悠鷹さんに首輪の代わりの指輪をプレゼントし、ちゃっかり自身も先にしっくりくる指に嵌めている....最高で~す!このお話が続く、というのがとっても嬉しいです。拝先生、素敵な作品をありがとうございます。
  • 外れた首輪を捨てるとき【単行本版】【シーモア限定特典付き】

    爺太

    首輪、とっくに外れています!
    ネタバレ
    2024年7月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 出会うきっかけとなった二人共通の元彼さんは、クズでありちょっと可哀そうな人。
    二人も(他の数多の恋人たちも)それぞれに素晴らしいキャラクターなのに、誰といても満たされないなんて。
    一度、自分自身に深く向き合ってみることをお勧めします(誰目線)。

    後に大地さんが「魅力的だった」と言っているように、二人は出会った時からお互いの新鮮さに惹かれていたんだと思います。
    新しく生まれた想いをすぐに「恋」だと認識、自覚するのは個人差、タイムラグがあるので仕方ないような。
    陸くんはどんな恋愛にも真剣に向き合ってきた描写(オネエさま達の会話から)があるため、その辺はスピーディだったのでしょう。
    ラフなようでいて実は繊細な陸くん、大らかゆえに鈍感な大地さん、その絶妙なすれ違い!
    でも相性的には抜群だと思います。

    恋人(だった人)を大切に想う姿勢は素敵なのですが、明らかに復縁が無理な相手との「物」「思い出」を引きずるのは精神衛生上しんどいです。
    大地さんは恋愛バブでその辺の切り替えが上手くできず未練たっぷりで、見ていて可哀そうでした。

    自身も失恋で辛いのに、それでも同じ立場の大地さんの気を紛らわせようとあれこれ動いてあげる優しい陸くん。
    それが大地さんへの新しい恋心とごっちゃになって、結果罪悪感に苛まれて。
    相手に隠し事をしていることを良しとせず、玉砕覚悟できちんと全て打ち明けにいく姿は大変男前で、本当に良い性格、男女問わずモテそうです。

    しっかり者の役割を果たす長男という性格的に人前では涙を見せられない陸くんが、大地さんにド正論で詰められ泣く姿は、こちらも胸が塞がれました。
    自分自身にもがっかりしちゃったんでしょうね。

    最後は大地さんが覚醒し、対元彼よりもさらに溺愛キャラに進化していたのが印象的でした。
    陸くん相手なら、ごく初めから甘えられる、自身の内面をさらけ出せると心許していたので、とっくに「元彼の代わり」ではなく失恋を一緒に乗り越えてくれた陸くんを今後めちゃめちゃ大事にしてくれるでしょう。
    終盤の大地さんのデレっぷり、最高です!

    シーモアさん特典のお話も、二人の恋愛に対するスタンスの違いがかえって良いハーモニーになっていていい関係性だなぁと思いました。
    先生はキャラクターの心の機微を描かれるのがとってもお上手で、素敵なお話との出会いに感謝しています!