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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 里見☆八犬伝REBOOT

    よしむらなつき

    色々追加されたのに旧作より物足りない
    2020年3月27日
    色々属性を追加して見所を作ろうとしてるのは伝わるものの作品の魅力に昇華しきれず散らかってる印象です。女性キャラに関して、顔立ちは旧作に比べ少し今風に変わりましたが何故かやや太ってるのがデフォルトになっているので人を選ぶ絵柄になってしまってます。男性向けを意識しているとしてもムチムチというより普通に太い。カラーも全体的にちょっと古い塗り方なってしまい、しんどい。あにメカの頃のカラーはすっきりしていて可愛いかったです。ストーリーは旧作よりも各キャラにスポット当てて進行してますが旧作よりキャラの印象や複数のキャラが冒険している賑やかさなどが薄いです。ギャグ漫画だから目立たなかった荒削りな部分がシリアス路線の今作では結構前面に出てしまってます。作者さんのTwitterなどでこの作品への並々ならぬ思い入れを知りましたが自分のキャラ(原作のある作品なので完全なオリキャラではありませんが)に萌え過ぎているが故にこの作品の読み易さや面白さを客観視できなくなっているように見受けられました。シリアスシーンの演出や尺の割き方など色々気になる点が多く、当時のガンガン編集部の優秀さを感じました。
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  • 執事たちの沈黙

    桜田雛

    7巻が限界
    ネタバレ
    2018年10月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ クズのフリしてもなんだかんだ紳士な執事→やっちまったなーくらいのノリで未成年のお嬢様に手を出しかねないキャラへ。高飛車でおバカだけど本命には素直かつ健気で変わろうと努力するお嬢様→ちょっと心配になる頭の悪さで努力もその場限り、常に色ボケしてるおバカな美少女というキャラに落ち着く。 ⠀ ⠀
    ⠀ ⠀
    執事とお嬢様&年の差&正体を偽った禁断の恋愛という設定を面白おかしく描いていた作品ですが、もう盛り上がる事は起きなさそうというか盛り上がれそうもない感じです。執事が見ず知らずの男と偽ってアホで高飛車なお嬢様と恋愛していた二重にも三重にも秘密な関係は今も読み応えがあります。偽ってた頃の執事はクズを演じながらもどうしてもお嬢様を大事にしてしまうところや親心と恋愛感情に揺れながら接するギャップがとても良かった。普段高飛車なお嬢様が色ボケで女の子らしくしようとトンチンカンな頑張りを見せるのも微笑ましかったです。しかし正体をバラしてからはその初期のノリが仇になったか、執事が未成年のお嬢様に酔った勢いで手を出したり以前ほど罪悪感を抱いてなさそうで「執事とお嬢様の禁断の関係」という緊張感が薄れました。お嬢様も高飛車さが抜けて常に色ボケになり過激な少女漫画を教科書にしてエロは積極的に調べるものの「悠々自適」という四文字熟語が分からないなど下品なおバカさんになってしまいました。初期は好きな人のために勉強を頑張って健気な印象がありましたが、7巻になっても赤点だし「勉強より大切な事があると思うの」と執事の下半身事情を優先し野菜の買い溜めまでしてたのでこのキャラは成長しないんだなーと冷めてしまいました。きつい見た目なのに中身が夢見がちなアホの子というキャラクターって可愛いはずなんですけど単純にお嬢様の良いところがビジュアル以外無さすぎる。正式な恋人になったら当然そう考えるとは思うものの、2人ともエロに走ってるのでエロに走り出したらオチがだいたい予想のつく展開なのでまあ読み手としては退屈です。執事の兄とか出てきましたが意味深に出て来たお母様も特に面白い展開に繋がらなかったので期待値は低めです。編集者によるテコ入れがあって作者様が練った本来の構想ではなくなっていったのかもしれませんが、正体をバラしてからの2人は目新しさや見守りたくなるような誠実さがなくなり物足りなくなりました。
  • 少女革命ウテナ AfterTheRevolution

    さいとうちほ/ビーパパス

    劇場版を楽しめた人なら楽しめる
    ネタバレ
    2018年9月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ やはりあのウテナの新作だけあってアニメの設定そのままの分かりやすい後日談ではありませんでした。ウテナとアンシーのその後は明確に描かれてませんし、さいとうちほ先生が執筆された漫画版とも繋がってはなさそうです。しかしながらテレビアニメ、映画、漫画などで創り上げられたウテナのキャラクター像はしっかりと生きていて「ああ久しぶりにウテナに会えた」と懐かしさに目が潤みました。劇中の登場人物の声は全て当時の声優さん達の声で頭の中に響き渡りましたが、ウテナの言葉は達観した表情からか記憶より少し大人っぽい雰囲気で読んでいました。昨年のウテナ展で拝読した監督のメッセージ「川上とも子は誰よりも少女革命ウテナだ。今も輝いている。」を思い出し、読後の余韻に浸りました。ウテナは変わらず美しく、謎めいていながらも元気づけてくれるふしぎな作品ですね。特に瑠果、樹璃、枝織の話を読めたのはとても嬉しかったです。劇場版の様にパラレル的な構成でもウテナの世界を楽しめる方なら読んで良かったと思える作品ではないでしょうか。【追記】アニメ最終回では「ごめんね。ぼくは王子様になれなかったよ…」という悲痛な言葉を最後に学園から消えてしまったウテナですが、この作品では決闘服を着たウテナの登場シーンがアニメのディオスと同じ演出でしたね。ちゃんとこの世界で王子様になれたんですね…。子供の頃憧れていたウテナ、彼女の悲願が達成された事を大人になってからこうして知る事が出来とても幸せです。ウテナを好きで良かったです。
  • 今日からCITY HUNTER

    錦ソクラ/「CITY HUNTER」北条司

    元祖のCHの世界観を新しい視点で味わえる
    2018年6月22日
    1巻をシーモアで購入。
    簡単に言うと…
    1,中期の絵柄で日常系シティーハンター
    2,全てを知ってる主人公よりやっぱりリョウの方がチート
    3,日常系なので原作ではあまり尺を割けなかった様なリョウや香たちのちょっとした人となりを楽しめる

    ----------
    最初にネットニュースでこの作品の概要を知った時は「異世界転生もの」にシティーハンターが目を付けられてしまったか、と嫌な印象を受けました。
    しかし立ち読みで印象が逆転。北条先生の圧倒的な画力の絵を完全再現してる、とはどうしても長年のファンとしては言い難いのですが当時の若々しいタッチやあの時代のトーンワークや白黒のメリハリなど当時の画風がとても丁寧に再現されています。
    この忠実な作風で馴染み深い話に追加要素を加えてあるという点が、主人公の様にタイムスリップしてシティーハンターを読んでいる様な新鮮な気持ちを味わえました。
    ストーリーは、夢小説や異世界転生ものにありがちな主人公ばかり有利なご都合主義になる様な事はなく、作品内のパワーバランスも変わってません。異分子である主人公の介入により物語の正史が変わりそうになったりもしますし元の物語の主人公であるリョウがちゃんと運命の変更を無自覚で阻止してるところも原作への敬意を感じます。
    各キャラクターがそれぞれちゃんとこのシーンに「沙織」がいたらこうするだろうという行動を取っているし、シティーハンターファンだけあって主人公がそんなに出しゃばろうとしないのも原作ありきの転生ものとしてちょうどいいと思います。
    個人的にエンジェル・ハートで見たかったのはこういうシティーハンターの設定の香と美樹がいるところに異分子的な若者が入ってワイワイやるお話でしたので、エンジェル・ハートの展開が楽しければ楽しいほど寂しく感じていたファンとしてだいぶ救われました。
    ただ、元祖のシティーハンターの様なスリリングな展開と派手なアクションは1巻の時点ではありません。
    本作は早い段階で「日常ものシティーハンターです♪」と開き直ってる感じもありますのでアニメのほのぼの系オリジナルストーリーが楽しめた方ならわりと抵抗はないと思われます。
    主人公に関しては、ファンなら絶対気になったと思う原作最終回より先のリョウと香を見させてあげたいので出来るだけ長く続いて欲しいです。