フォロー
0
フォロワー
0
総レビュー数
4
いいねGET
1
いいね
0
レビュー
今月(4月1日~4月30日)
レビュー数0件
いいねGET0件
シーモア島


投稿レビュー
-
ニセコイの良い部分だけを抽出してる2016年3月25日ニセコイで一番かわいい小野寺さんが主人公となり、世界観は違うがちゃんと同じ優しい性格で、彼女の照れ顔も健在。むしろ原作よりも出番が多く、絵も丁寧なほど。千棘も性格が多少改善されており、原作ほどの問題行動はあまり見られない。
唯一懸念されるのは原作よりもエロいことであり、清純派だった初期のニセコイが好きな人は受け付けないかもしれない。筒井大志先生はニセコイの良さを理解しているが、ジャンプ編集部は相変わらず理解していないのがよくわかる。だがエロありきのストーリーではなく、ちゃんと小野寺さんのかわいい照れ顔がメインとなっているので耐えられる人には是非読んで見て欲しいもの。 -
ダブルアーツとニセコイを繋ぐ一冊2016年3月25日ダブルアーツとニセコイを世に放った古味直志の短編集。これとダブルアーツ、ニセコイを集めれば彼の集英社発の作品は完全に網羅できる。
ニセコイのアニメ化を記念してダブルアーツ単行本全巻復刻再販と共に売り出された。アニメニセコイ第一期最終話に本作のキャラクターがゲスト出演している。実に8年ぶりとなるキリ・ルチル、エルレイン・フィガレットを含む全古味直志作品のキャラがカラーで描き下ろされている。ニセコイの神主さんのデビュー作であり、ダブルアーツ、ニセコイに受け継がれる「男女が離れられなくなる」という要素の先駆けとなる「恋の神様」や「読切版ニセコイ」も掲載されており、ダブルアーツ、ニセコイ両作品のファンにオススメできる一冊。
各作品には描き下ろし後日談も用意されている。ニセコイ画風の手抜き気味なギャグ絵に変わっているため、当時の丁寧な作画と比べると少し見劣りするかもしれないが、ニセコイファンとしてはこちらの画風の方が馴染み深いものであろう。いいね
0件 -
世界が求め続けたNLカプ入り冒険譚2016年3月25日昨今のラノベや漫画にアニメは、エロゲと同じように作られている。すなわちエロい描写、簡単に落ちるちょろインな女の子たち、ハーレム、感情移入しやすいよう没個性的でご都合的に優秀な男主人公。お助け役一人を除いて完全に排除されたそれ以外の男子。「テンプレへの回帰」を目指した古味直志の次回作であるニセコイがまさにそれに当たるだろう。もっとも、編集部がエロの売り上げの味をしめるまでは当初エロへのアンチテーゼを貫いてはいたのだが。
本作ではそれが一切ない。女の子と男の子がお風呂の時もトイレの時も寝る時も手を繋いでいなければならないというドキドキ展開であるにも関わらず、だ。ヒロインのエルレイン・フィガレットは素朴な美少女で、エロいとは感じさせない、ただかわいい。主人公のキリ・ルチルも少し変わり者でよく目立つ、没個性的な昨今の感情移入型主人公とは一線を画し、第三者的な立場から見ていたくなる存在だ。この二人はとにかくエロさは見せなくていいから、仲良く健全にイチャイチャしていてくれと言いたくなる。エロゲーマーがエロゲをやるよりも、腐女子が推しカプを見る目に近いだろう。
さらに物語のベースが冒険物ときている。当然バトルもある。それは主人公が突然覚醒して最強になってアクションを見せる物ではない。何もできない主人公が傷つきながら必死で大事そうに女の子を守るという物だ。これが物語へのシリアスさと二人のベタつきの描写という相反する要素を同時に提供してくれる。
さらにヒロインは一人しかいない。ハーレムではないのだ。他にも物語で重要な役割を果たす美少女は複数人登場する。しかしその誰もがキリを靡かせる事はない。彼が異性に対して何らかの感情を露わにするのはエルーに対してだけである。もちろんそれは旅のパートナーとしての感情ではあるが、これによってニセコイのように別のヒロインが公式から冷遇されたり、そのファンが怒ったり悲しんだりする事もない。
誰もが嬉しく平和にニコニコして読んでいられる。ダブルアーツはそんな漫画だった。いいね
0件