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今月(10月1日~10月31日)
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シーモア島


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BL史上、屈指の名場面にであう2017年12月30日孤高の狂犬のようなテルと、明るくどこまでもお気楽美人にみえるミキ(ミキティ)。まるで似てないようなふたりが、実はお互いそれぞれ隠しもっていた、ひりつくよつな寂しさやしんどさ。それを、野良犬のような鋭さで理解してしまったふたりは、馴れ合わず、身体をぶつけあい、笑い飛ばし、時に反発し、時に泣き叫びそうな身体を寄せあって、やがてテルはミキを、ミキはテルを、そのどうしようもない辛さから守り抜こうとしていきます。初めてこの作品にであったのは何年も昔なのですが、硬質で、特徴のある絵と精緻な構図、伏線が張られた甘えのないストーリー構成に驚愕し、何度もなんども、噛み締めながら読み返しました。夕日を眺める、ミキとテルの繊細さ。心を許していいんだと思いあったあとの、痛ましい日々。そして物語の最後……もう号泣です。そのほか、記憶に刻まれる名シーンがいくつもでてきます。いい加減で軽そうな美人のミキの、とてつもなく繊細で切なくなるほどの優しさにも、ほだされます。ミキティ、大好き。
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紺野くんの、ブレない眼ざしに救われる2017年11月26日いつもにこにこ、機嫌のよさそうな早川くんが抱える「何か」に気がついたのは、いつも自然体で自分がブレないがゆえに、周囲からは「ちょっと怖そう」と思われている紺野くん。このふたりが繊細に丁寧に描かれていくので、ストーリーは自然でリアルです。奔放にも見える早川くんの、時にわちゃわちゃになる心の吐露は哀しく切なく、一見冷めたように見える紺野くんの、静かに満ちていく包容力とのコントラストには、感動すら覚えました。ストーリーもさることながら絵も美しく、構図もとても丁寧で心に迫ります。とある男の子たちの、人生のひとコマ。ふたりとも、心の底から愛しいと思える存在です。ああ、なんて素敵な作品…。大切に見守っていきたいです。
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夜明け前が一番暗い、に惹かれた方はぜひ!2017年4月22日同作家さんの既刊本に収録の、「夜明け前が一番暗い」が好きな方は間違いなく好みと思います。あの世界観がより深く繊細になっています。少年期の友情恋情、虚しさ、寂寥感、そして人肌の静かな温かさ。可愛らしい顔だちで人当たりの良い優等生の赤根と、容姿端麗で優秀だけど素行不良気味の葉室は、それぞれ、人には絶対に知られたくなかった圧倒的なさびしさを抱えています。互いを嫌い、苦手と思いあっている関係は、3話に入り、キレキャラ気味で傲慢不遜に見えていた葉室の心や行動に変化がはっきり出てきました。赤根の外見からは計り知れない絶望的な暗い、さみしさも、これからどうなるのか。。次話も本当に楽しみです!
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自分と向き合い、そして。2016年12月2日自分の幸せって、なに?その答えにたどり着くのは容易ではなかったり、気づけたとしても大事な何かを諦めないと手に入れられない場合もある。1巻に続く2巻、主人公たちが清々しいのは、重いテーマから逃げることなく自らの意思で生き方を選んだからですよね。笑えるシーンも切ないシーンも多い、人間讃歌のお話。永井三郎先生は、人間がお好きなんだろうなぁ。夢野くん、最高です。
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自分と向き合いはじめる少年たち…!2016年12月2日自分には周りと違うところがある……そのことに気づいて、意識せざるをえなくなったとき、人はどうするか。戸惑い拒絶する人、満たされず拗らせる人、受けとめて向き合うことを選ぶ人。全2巻のこの作品。何度読み返したことか。永井三郎先生、最高です。
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