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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • ワールズエンドブルーバード【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    星名あんじ

    壮大なストーリー
    ネタバレ
    2024年12月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 美し過ぎる表紙絵のあんじ先生!
    この作品も素晴らしく綺麗な表紙でため息が出ました
    光と影の描写が本当に秀逸です
    「グルメなまもの‥」も表紙絵に惹かれて購読しましたが、この作品はガラッとテイストが違う壮大なSFファンタジーです
    どうやって構想したの?ストーリー考えるのにどのくらい時間費やしたの?って聞きたくなる位超大作です
    荒廃したトーキョーを魔法使いが支配している世界観ですが、作中に聖書、枕の草子、古文、ギリシャ神話も?描かれていて、混沌としてドロドロとした街並みも相まって一見ゴチャゴチャな雰囲気も感じられましたが、全て繋がっているんですよね‥本当にこんな世界が来るんじゃないか?って没入しました
    そして心にズシンと響きました
    終盤、主役の二人が世界のためには自分たちが終わらせなければ‥と結論を出し、二人が望んだ二人のお子があの様な結果になった時マジで泣きました‥
    けれどラストはハピエンだったのが少し救われました
    気になるのはラストに登場した子供達3人の末っ子のリヒトの顔が明かされていない事
    これは続編に繋がる伏線かな‥と勝手に思っています

    全体の性描写は少なめです
    ストーリー重視の方お薦めです
    ズッシリとした読後感でした
  • この手を離さないで【単行本版】

    咲本﨑

    幸せになって!
    ネタバレ
    2024年11月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 完結してしまいました‥寂しい‥
    この作品は描が綺麗でストーリーも深くて本当引き込まれました。没入するあまり雅のクソ父親に胸糞でした。「父さんはαが欲しくて母さんと結婚した」で、雅がΩだからお母さんはΩだよね?普通にΩ生まれる可能性有るよね?Ωを人として認識せずネグレクトするならどうしてαと結婚しないのか?作中で雅の箸の持ち方、部屋の汚さ、ご飯にがっつくのをみると、どう育ってきたのか泣けてきた‥そして弟の大和との思い出のチョコドーナツが効果的に演出されています。

    高校生で出会った2人が大学生で同棲する3〜4年間?のストーリーですが、2人が本当に成長してるな〜ってわかります。ネグレクトで酷い扱いされてた雅が自分の家族を意識するとPTSDっぽくなってしまい萎縮してしまいますが、ケジメとして晴斗が雅の親に婚約報告に伺うシーンでビシッと決めたスーツ姿に鼻血出そうになりました。はぁー‥カッコ良すぎ!スパダリ過ぎるぅーー髪を上げてるんだけど、バーのバイトの時の上げ方と違うの!マジで気合い入った上げ方なの!お留守番の雅はビクビクオドオドで見送るんだけど、通常だったら興奮抑えられないでしょー!

    この作品は学生2人が将来を約束しあって婚約で完結しました。オメガバでよくある流れの婚約→結婚→妊娠→出産→育児でなかったのが作者さんのセンスだと思いました。寂しいけど綺麗な終わり方だと思います。
    個人的には2人の高校からの友人の三島君が気になります。学生になり2人が喧嘩して雅が部屋を飛び出し、三島君の部屋に泊めてもらうエピソードで、三島君のメラメラしたタトゥーに雅がギョッとするシーンがあり、だからいつも長袖着てるのか〜!読み返して見たら高校生の時から制服の上はいつも黒長袖着てたわ!偏食でお菓子しか食べてないのも気になるわ〜ぜひ三島君でスピンオフ描いてください!(BL要素ないかもしれませんが‥)
    「先生」になった2人のこれからが楽しみ!続編出たら必ず買います!
  • 紙の舟で眠る【単行本版】

    八田てき

    深い‥とても深い作品
    ネタバレ
    2024年6月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この作品に出逢えて良かった…
    間違いなく超大作。上下巻で超大作?と思われるかもしれませんが、ストーリーの濃密さや繊細さ、情景や画の緻密さなど、ズッシリとした読後感で間違いなく超大作。他の方のレビューにもありましたが、ぜひ読み返しをおすすめします。ストーリー重視で性描写は少なめです。作中に出てくる薬はヒロポンですよね。
    当時は薬局で普通に売られていて、現在のエナドリ感覚で使われていた薬(注:成分、薬効はエナドリと全く別物です)物書きである主人公とその父親も産み出す苦しみから(主人公は溢れる言葉を書き連ねるため?)薬の常用者となり、薬に苦しめられますが、その描写も凄い世界観で現されています。また私はBLの涙が好きですが、主人公二人の涙が、それはそれは美しい‥
    性行為も快楽や享楽とは別物の、二人が生を感じて命を確認する神聖な行為のように思えます。
    お互い複雑な出自で育ち、一度死にかけ、奇跡の出会いをした二人が呪縛から解かれ、なんのしがらみもなく作品をつくって穏やかに生きていけるよう、願わずにはいられません。
    八田先生の作品に出会えて良かった!
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  • Op‐オプ‐ 夜明至の色のない日々

    ヨネダコウ

    やっぱり深い‥
    ネタバレ
    2024年2月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 2019年の作品ですが、やっぱり作者のコウ先生好きだー!と思いレビュー。この作品は青年マンガでBLではなくエロ要素は一切無し。しかし、会話にSとかMがちょいちょい出てくるのがコウ先生のお遊びでしょうか‥?そして 『囀る‥』のキャラが作中に登場し、私の大好きな矢代さんが若き姿でチラッと出ていたのには、はゎゎゎ‥となりました。
    コウ先生は本当に深く人物像を描くのがとても素晴らしいです。また、コウ先生の作品は煙草のシーンが効果的に使われているなあと感じます。作中に何人もの喫煙シーンが出てきますが、主人公の夜明の煙草は本当に美しいと思う。大人の雰囲気や孤独、場面の間や時間の経過が手に取るようにわかります。
    これから明らかになるであろうクロの過去や夜明の子供の話、痛みと感情がなくなった(出なくなった?)理由、結婚から離婚に至る流れなどが楽しみです。
    2巻の終盤で元奥さんが繰り返し観ていた映画での涙の訳と美形の理由がわかり、ここに繋がってたのかー!と感動しました。きっと医師になった事にも関係していますよね?
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  • 囀る鳥は羽ばたかない

    ヨネダコウ

    切なすぎて‥辛い‥
    ネタバレ
    2023年6月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ どことなく影があり美しく悲しい、作者のコウ先生の世界が好きです。
    ドップリとハマり、何度も読み返しています。
    エロ描写よりもストーリーをじっくりと楽しみたい方にオススメします。
    小3から義父にレ○プされていた矢代、母もほぼ育児放棄で、金は置いてくが家にいない。高校生の頃には1人暮らし。義父の影響で、縛り・押さえつけ・タバコ押し付け・殴り・肩脱臼など、めちゃくちゃ痛めつけられるプレイが好きで、誰彼構わず誘う。まるでそれが生きている実感を感じるかのように‥
    矢代の高校の同級生、影山は医者の息子。ケロイドや傷跡が好きな性癖?を持ち、何かと気にかけてくる。何度か身体の傷を触らせた事があったが、性的関係はなし。お互い好意はあったが告白はせず。矢代は一歩踏み出せないし(自分は他人を好きになれないと暗示をかけてるのか?)影山は友人だと一線引いている。
    矢代はヤクザに、影山は内科の開業医になる。
    矢代より11歳年下の百目鬼には5歳下の妹がいる。百目鬼10歳の時に、女の子が欲しかった両親が施設から引き取った。成長するにつれて妹から好意を寄せられるが自分はその気がないので、逃げるように警察学校に入り実家を出る。警官になりある日実家に寄った時に、自分の父親が妹にレ○プしているのを目撃してしまう。その時の人形の様な妹の顔‥だいぶ前から妹が喋らなくなり、笑わず、雰囲気が変わった理由を瞬時に理解した百目鬼は実の父親をボコボコにし、傷害罪で服役後実家から離れ、絵の道に進む妹を応援するために手取り早く稼ごうと街金に勤め、そこで矢代に出会う。
    もともとノンケだった百目鬼だが、綺麗な髪と顔で独特のオーラを放つ矢代に惹かれる。
    自分の部下には手を出さないのが矜持だった矢代は、必死に百目鬼への欲望を抑える。百目鬼はレ○プ目撃のショックで不能になっているのが、欲望を抑える支えになっていた。けれど真っ直ぐに自分に向かってくる百目鬼に矢代は‥ヤクザの組関係や人物相関図が複雑で、スッと理解しにくいけど読み返すと答え合わせができます。矢代、百目鬼の表情の変化、25話、カーテンの隙間から差し込む光、35話、矢代が片目を押さえて遠目から百目鬼を見ているシーンなど、ああそうだったのか‥と心に響いて涙しています。矢代、もう自分に素直になって百目鬼に飛び込んで欲しい‥けど、本当に心にいるのは影山だよね‥