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今月(10月1日~10月31日)

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シーモア島
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  • 【全1-6セット】巻き戻りの断罪の皇女はひっそり隠居したいのに、敵国王弟がグイグイ迫ってきます【イラスト付】

    すずね凜/Ciel

    『物語』は星1。イラストで星2
    ネタバレ
    2025年6月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 申し訳無いですが自分には合いませんでした。
    ライトノベルはエンターテイメントなので基本的に多少のご都合主義や整合性の甘さはスルーして楽しんでいますがこの作品はそれらが自分の許容範囲を超えてしまい無理でした。様々な要素をぶち込んではみたものの上手く活かせなかった印象です。
    気になった部分を書きますが辛口なのでご容赦ください。
    イラストは綺麗でした。

    ◯ヒロインが無能で無策過ぎ。
    多少お花畑要素があっても限度がある。皇女として高等教育を受けたなら分かりそうな謀略や悪意に気付く事無く『巻き戻り』前の記憶のアドバンテージも序盤を除いて殆ど使わず、重要なセリフはことごとく聞き逃すという白痴仕様。ピンチは全てヒーローと運頼りで『巻き戻った意味とは?』と虚無感でいっぱいに。

    ◯国の存亡に関わる大事件の処理が『犯人の反省を促す対話』レベルで終了(軽犯罪犯だって罪を償うだろうに)。
    例えば極秘裏に済んだ事件で民衆は知らず、世間を騒がせたくないからと言うのなら百歩譲ってまだ分かるが、そうではなく大っぴらに派手なパフォーマンスまでされたのに国としての威信は?それならば巻き戻り前のヒロインが冤罪で死罪になったのはなんだったのか。落とし前として様々な条約を結ぶのは当然で、最低でも退位か幽閉でもしないと収まりつかないのでは?

    ◯事件の顛末を真の黒幕(?)が手紙で心情も交えて告白して終わり。
    火サスの様で愕然。やっつけ仕事過ぎる。

    ◯出て来る老犬に纏わるアレコレが酷かった。
    自分はペット好きですが、それでも『老犬用の車椅子』などいつの時代設定なのか?
    そんな老衰で歩けない老犬を最後の決戦でボディガードにして(愛情や愛着、忠誠心があったとしても)、いざという時の避難経路など先導出来ないのでは(城はバリアフリーなのか)?更にはそのレベルの老犬が最後に子犬を作れる?
    車椅子など出さず普通に『老いても大活躍した犬が事件後リタイヤして〜』で良かったのでは?

    この他にも書ききれない程突っ込み所が満載です。

    TLシーンだけはやたらと濃く長く、多くてほとんど読み飛ばす結果に。
    『ストーリー』ではなく『TLシーン』目的なら楽しめるのかもしれません。
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  • 愛人を囲う冷徹な伯爵との典型的な政略結婚、そして嫌われからの溺愛、その結末。【シーモア限定特典SS付】

    宝楓カチカ/色素

    胸に迫る大作
    2025年4月1日
    個人的にもの凄く好きな作品です。
    凄く強烈なお話で明るい物語では無いので気力を使いますが何度も読み返してしまう魅力があります。
    とにかく前情報無しで(特に下巻の試し読み無しで)読んで頂きたい。
    因みに自分がこのジャンルの作品に求めているのは状況や心情、行動や表現などが『大人向け』な事です。こちらはまさに綺麗事だけではない人間の多面性を嫌になる程見せてくれる骨太なストーリーです。読了後は世界チャンプのボディブローを喰らったかの様な気分になりますが悔いは無いです。
    残酷な描写があるのでそういった事が大丈夫で心に余裕のある方にぜひ読んで頂きたい大作です。
  • 人でなしの恋

    沙村広明

    人を選ぶ画集であるが
    2024年8月27日
    タイトル通り、人を選ぶ画集であるが自分はアリだと思う(自分にはこの手の趣味嗜好は無いが)。
    この本はベアゲルダーやブラッドハーレー系列の画集と言えば分かる人は分かってくれると思われる。
    この手のジャンルが受け付けない人は絶対無理であろうし、ゴア表現に耐性があり、何より想像上のフィクションである事を理解できる事が前提だと思う。
    それでもこれらの絵が残酷で猟奇的(エログロ)であるけれど何故か美しさも感じるのは作者の画力と美的感覚ゆえなのだと思う。

    この画集を見て『作者の人格を疑う』様なコメントが見受けられるが、それは見当違いで『スプラッター映画や猟奇殺人の小説を制作してる監督や作者は犯罪予備軍』と言っているの同義だと思う。
    エイリアンの造形作家であったギーガーも当時『私生活や人格を疑われて色々質問された』と彼の奥方が苦笑していたが、そういう事だ。
    制作物は自由であり、全てが健全である必要はないと思う。想像の中だからこそありえない様な表現ができる事もある。

    しかし、確かに『美しい画集』だと思ってコレを見てしまったら酷い衝撃を受けるであろうとは思う。
    マカロンを食べようと思ったら超激辛の闇鍋が出て来る様なモノである(特に試し読みで最初の2、3ページにある、楽しげに戯れる女性達だけを見たらこの様な絵が続くと勘違いしてしまう)。
    もっと分かりやすく内容の説明は付けた方が良いかもしれない。