不倫サレ日記。 結婚9年目で33歳子なし兼業主婦が不倫されてみた
ななしなあめ子
このレビューはネタバレを含みます▼
元嫁である作者にも多大に問題があるようにしか思えない。元夫がクズなのは否定しないけど…。自分だったらこんな大人げない自己中、絶対に一緒に暮らせない。
一番に気になったのが作中に頻繁に出てくる「吐く」描写。嘔吐って究極の拒絶なんですよね。
夫の不倫を知り嘔吐・思い出して嘔吐・離婚手続きの最中にも嘔吐…。そこまで何かを拒絶しても離婚はしたくない。じゃあ一体何をそんなに拒絶したいのか?
この人は「自分の思い通りにならない現実」を究極に拒絶したい人なんでしょう。夫の心が他に移った現実を事実と受け止めたくない。→この現状を嘔吐してでも拒絶。そうでなかったら吐くほどの人間と再構築なんて出来ないでしょ。
嘔吐したら受け止めたくない現実が、自分に良いように変わるとでも思っているんでしょうか?思っているんでしょうね。きっと今までそうやって我を押し通して来たんでしょうね。
結婚生活が思い通りにならないのはお互い様なところ、前までは我慢(スルー?無視かも知れない)してくれていた元夫が、非常に献身的な若い子にお世話される状況になって、けど家では相変わらず我を押し通し思い通りにならないとヒステリックに拒絶する妙齢の嫁を選ぶとは思えない。(嘔吐はヒステリックな行為の最たる例です)
韓流がー、という元夫の発言も大量に我慢させられた憤懣のほんの一部なんでしょう。
まぁ読んでいて思うのは、元嫁と不倫相手はよく似ている。だからこそ好きな男のタイプも似て来るんだろうけれど。そう考えると、元夫と不倫相手が時を経てどうなるのかは見ものだし、同時に不倫相手と同じタイプの作者が若い頃、本当に皆から祝福される結ばれ方をしたのか、そこんとこも聞いてみたいです。
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