ねこまたさん

表題・番外編ともにメインの絡みは二十歳前後の青年×おじさんです。各所のレビューからするによっぽど病み闇な話なのかと思い戦々恐々と読み始めたのですが、めちゃくちゃ笑いました。キレッキレでした。確かに病んでいるといえば病んでいるけれども人間誰しもが抱えているような闇です。作風のせいかドロドロせずに淡々とした日常的な後ろ暗さでした。（闇というかやましい程度ですが番外編なんてまさにそんな感じです。）キャンプさんの世界観はそのままで新しい表現を見せてもらったような。この本で完全にハマりました。村上キャンプさんってすごい。読ませる作家さんだなと感じました。あとキャンプさんの絵柄で描かれる正常位が私のなかでmostエロい正常位と言えるくらい好きです。

混乱からの歓喜。
まず奥嶋先生の絵なのでBL始める時間だよ〜感はないのですが読み進めていくとめちゃくちゃSHOOWA先生節が出てきて、これからBLが始まる…という期待感が高まります。奥嶋先生の漫画なのにSHOOWA先生の漫画という不思議な感覚になりました。でもちぐはぐさは一切なく両者の個性が完全に融合しています。
また奥嶋先生の描く男の子が自然体かわいい。一般漫画をやましい気持ちで読むのと違って罪悪感なく腐った気持ちをぶつけられるなんて最高。
青年漫画絵でやんちゃ系BLが読みたかった人間にとってはたまらないです。このコラボを企画した人はとてもわかっている人ですね。ありがとうございます。
あと同棲ヤンキーという語呂のよさ。ときめきが詰まっています。
次回の配信が楽しみです。