このレビューはネタバレを含みます▼
無料だったため一気に全て読み進めました。
気難しい小説家の叔母と、両親を無くした姪のお話。
心理描写がなかなか読み解くのが難しいほどに繊細で、あの頃は何もかもがわかんない!!!!だったな、と、幼き日を思い出しながら、考え、人と関わり、自分を上手く騙して知ったフリをして、こうして大人になってゆくのだなとも思います。
人と関わることは、本当に疲弊する事です。私もそう思います。槙生に似たところを感じてしまい、感情移入もしつつ、私はこんなにも、自分の心を言葉にするのは出来ないなと憧れました。彼女は脆く繊細で、それでも曲げられない信念を持っていて、自分のやりたいようにやることに躊躇いがない。離れられるのが怖いから、それなら必要以上に踏み込みたくない。それでも、周りには人がいてくれる。恵まれているなぁと感謝しながらも、自分には愛される資格は無いと卑屈になる。分かりすぎて辛い!!!
朝ちゃんは、無垢故の無遠慮さ、図々しさ、天真爛漫さから、彼女は本当にしっかり愛されていたのだろうと推測できるにも関わらず、『自分は愛されていた?』と疑問に思ってしまうのは、あの年頃特有の呪いのようなものなのだろうと思います。試し行動を起こそうにも、行いたい対象は既にもうこの世に居ない。確かめたいのに、確かめられない。それこそ、砂漠にひとりポツーン、の心理描写のままの心なのだと思います。分からないことを分からない!と声を大にして言える強さ、それは、愛されていないと持ちえないものだと、私は思います。朝ちゃんは、ちゃんと愛されていたし、これからも愛される人生を歩んでいくのだろうな、と心が暖かくなりました。
最後の詩は、愛が溢れていて、涙がこぼれました。
こんなにも優しく綴られる気持ちが、言葉があるのかと、心が震えてとまりません。
私は、愛を注ぐ相手にとって、その時は取るに足らないもので、いつかふと思い出した時に、『あぁ、私は愛されていた』と思われるものが、本当の愛なのだと思うのです。報われなくてもいいのです。ただ健やかに、笑って、時々泣いて、日々を豊かに過ごしてくれれば、それで良い。あわよくば、自分よりも、少しだけ長生きしてくれれば良いのです。
何を書いているのか分からなくなってしまったが、とにかく読んで良かった。そんな気持ちになれる漫画でした。アニメを見れる事がとても楽しみな気持ちです。