このレビューはネタバレを含みます▼
『チェンソーマン』はマキマが死ぬ12巻までは面白かった。しかし、マキマを子供として生かして物語を続けたことで作品が崩れた。マキマはあの時点で死なせて、正体や目的を謎として残した方が魅力的だった。
その後の原作は、マキマの謎を解明していくように見せながら、十分な納得感を与えられなかった。そもそも世界観の設定も曖昧で、「恐怖が大きいほど悪魔が強い」というルールがあるのに、なぜチェンソーマンが特別な存在なのかが腑に落ちない。
物語全体としても、伏線や設定、テーマが緻密に組み上げられているというより、その場の衝撃や演出を優先しているように感じる。そのため読み終えた後に「結局何だったのか」という印象が残った。
自分は作品に対して、構成の統一感や伏線回収、物語としての完成度を求める。そうした観点から見ると、『チェンソーマン』は評価できず、藤本タツキの作風自体が合わない。今後、彼の新作が出ても読む気にはなれない。