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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 「夫の部下にイかされちゃう…」抗えず感じてしまう不倫妻

    桂あいり

    19巻、遂に彼の側の一線が壊れた?
    ネタバレ
    2024年11月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 当初はどこか超越した風の男が、どこかお人好しな人妻を壊していくという体でその性描写のリアルさが見どころだった。が彼の、特に性的能力が怪物じみてくる中盤がやや中弛みというか「カラミ盛り」のように強引なオチついて終わるのかな?とも思っていた。しかし途中から見え隠れしていた一ノ瀬の、母や過去の女の記憶と美香自身への別の感情(かどうか現時点では不明)が、彼の側を壊していっている展開が表面化、ついに社会的に決壊を迎えた?一ノ瀬の旧友は何を知っている?と、ちゃんと続きが気になる流れに戻った。その中でも、今回女性側から彼の愛撫の絶妙な触感の描写や受け入れる身体の反応は出色。性技に長けた男のものだし、受け入れるカタチになっていく女の身体がリアルでゾクっとする。そして、愛する妻を必死で守りたくも繋ぎ止めたくもある旦那さんの、珍しく暴力的なまでの性愛。純粋に熱い想いと行為は届くのか、夫婦の間と旦那の部下との関係。そして一ノ瀬は、破壊的ではなく何かの意図を持っていたと思いたい、次号以降を楽しみにしてます。
  • 大奥

    よしながふみ

    徳川そして近代を繋ぐ流水紋の錦絵巻
    2023年12月31日
    NHKドラマ10大奥で読み返しをした者です。「表」の歴史と「裏」のSF的、あったかもしれないもうひとつの日本の近世。ドラマではオープニングにお万好みの流水紋が差し挟まれ、この紡がれる歴史の繋がり、ゆく河の流れは絶えずしてしかし元の水にあらず。其々の将軍の喜びや悲しみ、不運はあれど不幸とは限らぬその世界の中で、史実とされる「表」の歴史を繋ぐ煌びやかな花錦の衣裳を丹念に織り込んだ作者の構成と、縫い込まれた銀糸や刺繍のような愛らしい日々の人間一人一人の心模様。細部に渡り美しく人間らしい作品でした。
    将軍の器は、世を思い大局を見極める志に基づく決意である。時代が変わり、八代吉宗公が大御所の伝説になっても、お万の方が歴史の中の人物となっても、家茂公まで保たれたその心の器の美しさに心打たれる。ありがとうございました。