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今月(7月1日~7月31日)
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シーモア島


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花降るシリーズスピンオフにして3作超え2025年2月10日「花降る」の中で、アイデースが大陸の盟約を破ってロシェレディアを攫って皇妃にした、とさらっと表現されていた裏にこんな物語が隠されていたなんて。ロシェ10歳、イスハン14歳の出会いからロシェがアイデースに輿入れするまでが特に素晴らしく、読む手が止まらなかった。ただひと時出会ってすれ違っていくだけだったはずの2人が、一緒に生きる運命が訪れた瞬間を逃さず掴んだ、その若さ故の無謀さ潔さが美しかった。後宮のくだりはラノベに不要という見方も勿論あるが、ロシェが皇妃であることにどこからも文句を言わせないための必要悪だったのでは?途中前半の疾走感がやや途切れた感はあるものの、yoco先生の挿絵も世界観にぴったりで本当に美しかった。「花降る」シリーズ3作大好きだが、個人的にこちらはそれ以上かなと思う。ロシェが身体を失う話があっても読むのが辛いので、リディルたちと協力して身体を取り戻すお話を是非読みたい。
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秀逸な短編集2020年11月9日表題作、読後に気付いてみればちゃんと過去形になってますね。数百年ぶりに人間に転生できて、2人が蜜月の幸せを過ごした頃。パンパネラとして一緒に永遠の命を全うできたら良かったのになぁ。甘くて切ないお話でした。
2話目の「モンテカルロ」、導入部の映画のくだりが映画「ブエノスアイレス」撮影時の実際の話とそっくりだったのは偶然なんでしょうか?歳の差CPが良かったです。
最後の「Be here」、最初は能面みたいに無表情な後輩くんが、うっとりと幸せそうな表情に変わってくのが最高に可愛いです。用意周到だったんですね〜wwwオチも素晴らしいです。
どれも続きが読みたいような、それでいてもう完璧な完成形なのでこのままでいいような…秀逸な短編集でした。 -
BLを超えた愛のお話2020年7月29日どこに着地するんだろうと思いながら読んで、最後の最後、ヒカルの言葉に思わず泣けてきました。本当にただそうだったらいいのになぁと思ってるだけのような、悲壮感もない穏やかな表情で言ったヒカルが、寅には二度と会えないとわかっていて250年も孤独に生きてきたのかと思ったら、本編の終わり方に救いがあって本当に良かった!!としみじみ思いました。
アンドロイドというと人間の時間軸を遥かに超えたお話になるものなのかもしれませんが、2人の愛のお話であり、また大きな愛のお話でもありました。
この後はどうか寅がうまく体をメンテして、少しでも永く2人で幸せに暮らせますようにと願わずにいられません。 -
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