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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 波よ聞いてくれ

    沙村広明

    ネタの引出しがいくつあるのか笑
    2020年4月2日
    沙村広明は美大上がりの確かな画力の持ち主だけど、「ネオ劇画」とでも呼びたいリアル寄りの画風なので好き嫌いは分かれるかもしれない。
    でも現代日本を舞台にしたコメディ作品を描かせると、そういう画にいろんなトリビアやサブカルネタや先行作品のオマージュ(パクリ?笑)をこれでもかとのっけてくるので、その安定の沙村節だけでもうツボる人はツボる。
    特に本作は沙村作品の中でも登場人物がかなり多く(考えてみれば「無限の住人」の次に長い連載なので)、沙村コメディもうひとつの持ち味である「セリフの掛け合い」が何パターンにも増幅されるから、「これが笑わずにいられるか」っていう漫画であるのは間違いないです。
  • 咬合

    幾花にいろ

    成人漫画界の◯トヤマ(笑)
    2020年4月2日
    とにかく画が上手いです。デッサン力がしっかりしているのでカラミがリアル。ざくざくした粗めの描線ですが、女性のルックスや体(とくに胸)はとても柔らかに描きあげてます(そこでタイトルのような印象をもった次第)。シチュエーションも読み手を選ぶ極端な設定はなくごく自然。こういう画力のしっかりした「フツーのエロマンガ」の描き手って案外少ないと思います。

  • ノラと雑草

    真造圭伍

    展開予測
    2019年6月19日
    次巻予告が思わせぶりだけど、1巻の内容と予告のアオリから考えれば、山田刑事と詩織はつまるところ「疑似家族」的な関係を築く方向に向かうんじゃないかなあ。でも作中、偽善的な「社会規範」「世間の常識」を強くにおわせる描写もちょくちょく見える。最終的に二人にとって最大の障害となってくるのは「それ」かな、と(テーマはまったく異なるけれど、松本剛の「ロッタレイン」と話の構造は似ているかもしれない)。次巻出たらすぐ買います。
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  • 甘い水

    松本剛/板垣久生

    地方のリアル
    2018年6月17日
    最近ふとしたことで松本剛という作家を知り、絶版となっていたらしい本作を読むことができた。「伝説の名作」的な扱いだったこの作品は、実際その評判に違わぬ読み応えだった。
    東京のような都会よりむき出しの暴力性に歪んだ地域社会に擦り潰されるあまたの少年・少女の存在が現実にありうるだろうことを、地方出身者としてこの物語は端的に確信させてくれる。
    読後感はひたすら黒く、重い。その中でもあふれんばかりに漂う詩情…著者の作品についてよく評されるとおり、これはもはや「純文学」といっていい。