にゃあさん

竜に愛される特別な女性であるメリッサは、同じように別格の竜騎士であるヒューバードと共に、ただひたすら竜の為に奔走するところが素敵です。
無条件に愛されているようで羨ましくはありますが、竜に向き合うその姿勢の真摯さ、海よりも深いその愛情に、だからこその特別よね、と感服するしかないところも素晴らしいと思います。
竜と人とがお互いを思いやって生きていく、この物語の世界観が大好きです。現代社会でも、この思いやりを大事に生きていきたいものだと反省させてもらいました。

無料版を読んだら、絵は素敵だし話は面白いしで、気づいたらポイントを購入して続きを買ってしまいました。本当はもっと先まで話がある小説の方も欲しかったけど、コミックよりも高いので躊躇してしまいました。
ん？どういうこと？と、内容がイマイチ理解できないエピソードがちょいちょい出てきますが、疑問点の全ては後々、回想を絡めたネタばらしがあるので、疑問点は伏線と思って記憶に留めておくと、あーね、と思える時がやってきます。
この手法が苦手な人はイライラするかもしれませんが、最初から色々と知らされていない、もしくは知ろうとしていない主人公目線なのだと思えば、それもまた楽しいです。

容姿である程度の性格が形成されるだろう高校生の青春話なんだろうなぁと思って読み始めましたが、そこから数十年経っている私が読んでもきゅんきゅんしました。
性格が悪い子も出てきますが、主人公ペアの性格がいいせいか、相乗効果でみんないい子たちばかりになっていきそうで、先が楽しみです。
中でも、顔良し頭良し運動神経良しときたら傲岸不遜になっていてもおかしくないのに性格まで良くて、卑屈な彼女を上手に矯正してやれるなんて、こんな彼氏がいたらそれだけで人生薔薇色じゃん、と思ってしまいました。
どんどん幸せ度合いが上がっていってほしいです。