このレビューはネタバレを含みます▼
これは良いとしか言えない作品
ストーリーがしっかりしていて、書き込まれた繊細な絵に読む手がとまりませんでした。
楓が自分の家族から、そして狼族の家族からも愛されていて幸せな気持ちになりました
つっけんどんな練がだんだん心を開いていく姿が良すぎる。
また番になった後の見開きは映画のワンシーンのように引き込まれました。
【追記】
2巻を読み終わってストーリーの方向性が自分の想像していたものと若干違うなと思い3巻を読むのに間が空いてしまいました。
よし!読もう!ともう一度しっかり隅々まで1巻から読み直して3巻に突入しました。
早く読まなかったことを悔やむくらい細部まで作りこまれた素晴らしいストーリーでした。
なんの障害もなく生きていれば、人の感情を読み取れたりつながりを意識して過ごすことは当たり前にできるけど
練は薬の影響もあって感情の起伏が乏しく人から距離を置いたり置かれたりしながら過ごしていたけど、楓と遠慮のない兎族の子供たちのおかげで「糸」が見えるようになりそれを大切にしていきたいと思えた感情の変化に泣きました。
練の隈が消えることはきっとないんだろうけど、それでも生まれ育った場所に楓と家族と仲間と居続けたいと決断をした彼の心の変化に感動しました。
技術も楓との関係もまだまだ発展途上で、お話は完結したけど彼らの世界は今も続いているんだなあとぼんやり考えてます。
素晴らしいお話をありがとうございました!