君と宇宙を歩くために
」のレビュー

君と宇宙を歩くために

泥ノ田犬彦

自由で息のしやすいところへ

ネタバレ
2024年5月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一見真逆のような性格だけど、実は諦めることに慣れてしまっている二人。
相手に嫌な思いをさせないよう迷惑をかけないように自分を規制して、そして他人と付き合うことを諦める宇野くん。
そして、大人に見放される事が増え頑張ることをやめ自分自身を諦めてしまっている小林くん。
そんな二人が出会い、励ましあい尊敬しあいながらお互いを認め合っていき、息のしやすいところへ歩んでいく物語。

ちょうど平成の時に学生時代を経験してきた身として、
より一層宇野くん・小林くん・朔くん・美川先輩それぞれに自分を重ねてしまいました。
過去には戻れないけど、宇野くんと小林くんのような友人関係を今からでも築いていきたいなと思いました😊
みんなと同じように生きるのに工夫が必要な主人公たちをがんばれっと応援したくなります。
読んでいてウルっとする場面がたくさんあり、大げさだけど生きるのって素晴らしくて綺麗なんだなあって思いました。
出逢えてよかった本です。
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