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今月(6月1日~6月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 夜魔

    甲田学人/三日月かける

    詫び寂び理不尽グロもあり
    ネタバレ
    2019年8月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者のあとがきより、「奇」には幻想性の強いもの、「怪」には怪談性の強い話が収録されています。
    「奇」は全体的にもの悲しい雰囲気があり、読後に寂寥感が残りました。中でも「薄刃奇譚」のインパクトはすごいあ。いじめから自傷癖に陥った少年がカッターの刃に魅入られていくお話です。途中のリストカット描写が余りに痛々しく、私の手指がしばらく脱力してしまいました。
    「怪」は読んでいて気持ちが落ち着かなくなる、ソワソワヒヤヒヤからのドッキリ!え、ひどい。なんという理不尽だと怖がりながらも楽しく読めるホラー集です。印象的だったのは最初の「ハクセン奇譚」でした。幼少期に幼馴染みの少年を目の前で喪った姉妹に迫る怪異のお話です。道路で白い所は安全地帯!なんて遊びやったなぁ~とノスタルジーに浸る間もなく、緊張感のある展開が続きます。
    短編集なので一話が読みやすく、サクッと読めてモヤッとなれます。
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  • 断章のグリム

    松坂ユタカ/甲田学人/三日月かける

    シンデレラ恐ろしい……
    2018年9月1日
    原作読了した上で読みました。
    作者さんの曰く、「スプーン一杯のグロ」が余すことなく表現されており、随所で視覚的な衝撃を受けました。なまじ小説にはホラーな挿し絵がなかったので、あのシーン、この状態はそんな事になってしまっているのか、自分で想像していたよりとんでもない事になっていて驚きの連続でした。
    ハラハラソワソワした展開が続きますが結末としては、切ない。しんみりしてしまいます。
    ちょっと血が出て眼球が抉り出される刺激的なシンデレラ、とても楽しく読めました。
  • 鮮血のエルフ

    藤原祐/kona

    エルフが攻めてきたぞ!!
    2018年5月18日
    エルフといえば、なんでしょう?強く賢く美しく、旅の仲間にいれば、たとえ一人でも頼もしい事この上なしです。でも、その強力な存在が敵だとしたら……?しかも個人でなく、民族単位で。突如としてヒトの地に侵略を開始したエルフ達。その圧倒的な戦力にどう立ち向かうのか。葛藤、復讐、策略、陰謀、様々なものが交差し絡み合い、ハラハラドキドキドロッドロ、時には少年漫画的な熱く滾る展開もあります。鮮血の~という題の通り、情け容赦ない暴力描写があるので苦手な方はご注意を!あと、未完なのが惜しいですね。これからもっと面白くなりそうな所で終わってしまっています。
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  • ノロワレ

    甲田学人/三日月かける

    田舎の怖い所、人間の醜い所、見せます
    2018年3月5日
    甲田先生の作品には様々なオカルト要素や蘊蓄が含まれていますが、今作は和の恐怖が感じられました。閉塞感のある田舎を舞台に、じっとりとしてむず痒いようなジャパニーズホラーが展開されます。
    最初の日本人形を用いた呪詛から始まり、犬神憑や丑の刻参りなど有名な呪いの由来や解説などが沢山載っており、勉強になったと思ってしまいました。内容はそこまで血みどろグログロではないけれど、表現が痛々しくてまるで精神攻撃をされるよう。じわじわと恐怖が心に染みてきて後を引きます。特に三巻読後の後味が悲しいやら虚しいやら……。
    問題があるとすれば、打ち切られてしまったのか作品が未完結のまま続巻ないようです。登場人物の掘り下げや物語全体の結末が分からないのが本当に残念ですが、楽しく読む事ができました。
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  • パートナー

    小花美穂

    ひたすらシリアスでヘビーなシナリオ
    2018年2月26日
    連載当時、小学生だった私には衝撃的な作品でした。学園ものやラブコメが主体だと思っていたりぼんでこんなシリアスでヘビーなのがありかと驚く一方で、少女漫画の世界を新たに広げてくれました。
    第一話から容赦ない展開でグイグイと物語に引き込まれます。ページを捲る度にそわそわと不安になったり、とにかく状況が悪化していくばかりですが、主人公の気丈さや時おり挟まれるギャグっぽいシーンが上手い事それらを中和してくれて読みやすくなっています。魅力は色々とありますが、シナリオで魅せてくれる漫画です。恋愛模様だけじゃなくて一風変わった作品を求める人は楽しめると思います。