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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • コンプレックスラボラトリ

    七升こあめ

    ☆4にしたいくらい
    ネタバレ
    2018年4月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 岡野・土屋それぞれのキャラクター性は私的にとても魅力的。岡野が土屋に惹かれていく過程にもラブコメらしい甘酸っぱさがあり、くすぐったくなりながらも可愛いなぁ、分かるなぁと感じることが出来ました。岡野のこれまでを考えると、良くも悪くも今までの彼の概念を覆し揺さぶってくる土屋という人間に急激に惹かれていくのも理解できます。ただ、そのぶん土屋側が岡野への想いの種類に迷い始めてから確信するまでの過程が、少し物足りなく感じました。彼らのことは大変気に入ったのですが、故の☆3です。土屋はそれなりに女性経験があるようでしたし、そんな彼が同性の、しかも美少年というわけでもない先輩を恋愛的な意味で好きかもしれないとなった時に、岡野の頑なな否定を受けて「同じ意味の好きだよ!」と半ばムキになって言い返してしまうところまでは良しとして、「証明する」過程にはもう少し戸惑いや葛藤が欲しかったかなーと。もしくは一旦は結ばれたとしても、恋人として本当に信頼が生まれるまでには時間がかかると思うので、そのジリジリする部分が知りなかったかなーと。その点で、気に入っただけに物足りなかった。つづき、もしくは番外編など、描いて頂けたら嬉しいのですが。濃厚なBLを期待している方には合わないかもしれませんが、奇をてらい過ぎずありがち過ぎないキャラクターには好感が持てます。
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  • SEX PISTOLS

    寿たらこ

    読者を引きずり込むような力のある作品
    ネタバレ
    2018年3月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 設定の特殊性が気になり、その世界観を味わってみたいと読み始めました。結果、ハマりました。土台がしっかりとしているからか、ありがちな部分もありがちさが薄れますし、逆にこれほど特殊な世界観であっても変わらない人の心の揺れ動きかたには共感も強まります。万人ウケする作品ではないかもしれませんが、良くも悪くも有無を言わさぬような力を感じます。
    主軸となる2人は一応定まっていますが、他の人間模様にもスポットが当たり様々な登場人物の視点・切り口でこの作品世界を味わうことになるので、そういった進みかたが苦手な方には読みづらいかもしれません。
    読み始めた当初は、この特殊な世界観に突然放り込まれ、読者と共に戸惑ってくれる主人公の女っぽさが、他の登場人物に比べると浮いているようで少し苦手でしたが、お話が進む中でその彼のキャラクター性の意味も感じ始めております。気に入っているキャラクターは他にいますが、ストーリーが主軸に戻るとやはり主人公は彼なんだなぁと思います。
    全方位美しすぎるような善人・何一つ欠点のない良い子ちゃんが一人もいない作品だと個人的には思うのですが、そこが好きです。リアルですよね。
    こういった無難なところのない、良い意味でアクが強い作品がもっと増えると嬉しいです。
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  • 恋チン!

    カキネ

    初めての作者さんでしたが
    ネタバレ
    2018年3月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 高い評価のレビューを拝見して気になり、購入しました。良かったです。タイトルの軽やかさに反して、読み応えのある作品ですね。
    元々、食が絡まるお話にはジャンルを問わず関心が高い方です。この作品は、生い立ちによって形成された食に対する意識や感覚であったり、それらが赤の他人にすぎなかった彼らの距離を縮めていく理由づけやその過程に共感できました。二人の今までと各々の食へのこだわりかたを考えると、個人的にはリアルなスピード感だと思います。性格による考え方・伝え方の違い、それにより生じる誤解やすれ違いも、分かるなぁと感じましたし、2人の心情の変化と食の絡め方、その描写に過不足がなく、ストレスなく読み終えることが出来ました。要所要所で2人の関係のキーとなってくる特定の料理の絡みかたも、無理のないものでした。BLにこだわりなく選んだため、そのジャンルとしての評価は分かりかねますが、他者には理解されにくいマイノリティな部分を抱えた二人の、不器用な成長を描いた一つの恋愛作品として良質なものだと思います。