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今月(11月1日~11月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • ふみちゃんの楽園【コミックス版】

    さとまるまみ

    本当に大切なのは何かを考えさせられました
    ネタバレ
    2025年11月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 肩の力を抜きながら勇気を持って自由を選び、そっと支え合いながら楽しく寄り添う二人の物語です。
    会社に勤め、周りに合わせ枠にはまって生きていくことは出来ないけれど、社会との繋がりを自分達なりに大切にしているところ、とても好感が持てます。ふみちゃんと類さん。似ている者同士、出会えて良かった。

    この物語には余計な人のことは描かれていません。ちゃんと働いて生活費を稼がなくちゃとか、少しは人の目を気にしないととか、結婚は?子供は?等と二人に口出ししてきそうな近隣の住民や家族さえも登場しない。田舎に体調を崩したおばあちゃんがいること、近所に野菜をくれる人がいること、二人に友人がいることが分かるだけです。

    大切なのは、今の二人のことだけ。日々お互いが幸せかどうかということだけにフォーカスが絞られています。先のことは、ほんの少しだけ。それ以外は自分が責任をもつ必要のないことだから。

    常識的にとか人のためにならねばとか、そういう「普通の生き方」から脱却した世界を楽しませてもらいました。がんじがらめで苦しくなってしまったら、こんな暮らし方もあるよとさらりと教えてくれるような、さりげないのに異様にキラキラした作品です。
  • はじめまして、触って下さい。【完全版】

    せんみつ

    心がギュッとなる人は俯瞰して読むと楽です
    ネタバレ
    2025年10月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 人にはなかなか共感してもらいにくい、共通した性癖をもつDKとリーマンが奇跡的に出会い幸せになるお話。私にとって電車の痴漢は嫌な記憶でしかありませんが、されたくて夢にまで見る人もいるのかー、と初め少し「ん?」と思いました。でも夏生くんは、自己価値が低いとか承認欲求が強いとかではなく、自分の性癖や身体に関して興味津々な高校生。ただちょっと、一般的な趣味とは違うだけ。自分は変態なんじゃないかと悩んだりもして、いたって健康的です。
    エピソードの中には、犯罪スレスレ(しばしばアウト)なことも出てきます。決して普通の出来事として流していいわけではないんだけど、表沙汰にならないだけで割とよくあることなのでは?と思いました。人は時々、何かのきっかけでどこか壊れたりするから。辻村も夏生も原澤も、そしてきっとあなたもわたしも。
    嫉妬に駆られ、心に抱えた傷の癒し方、決着の付け方を間違えてしまう原澤は、淡い思いを抱いていた相手から殴り倒されてしまいますが、そこから学んでいい人に巡り合ってほしい。
    もし辻村がDK限定のフェチだったら…と考えたりもするけど、夏生が今最高にハッピーで、ずっと一緒にいる未来を夢見ているのが甘酸っぱくて萌えます。
    誰しもが心の中に持つ「正しさの檻」みたいなものの、強度や据える位置、取り出すタイミングなどを柔軟にする力が、この作品にはあるのではないかと思いました。
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  • 追い出された万能職に新しい人生が始まりました

    東堂大稀/らむ屋

    10巻まで読みました
    ネタバレ
    2025年10月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ すごい獣魔を従えるロアくんを中心としたお話です。ストーリーがとても面白く、どんどん引き込まれます。アカシックレコードや妖精の始まりなど、通常は省かれるような細かいところまでちゃんと設定されていて、まるでそれが本当のことのような気にもさせられたりして、物語の世界にどっぷりハマれます。
    ちょっと気になるのは、説明がクドいこと…コピペしましたか?と思うような重複した説明が何度もあります。キャラクターそれぞれの個性を強調するような場面も執拗に繰り返され、その説明もまた長いので、なかなか話が進まず…。要はもう完全にダレてるのです。
    その点を除けば、やたら残酷に魔獣を殺しまくるような冒険物とは違って仲間との繋がりなどに重点が置かれていて良いです。良いと言いながら星3つって評価低くない?と思われるかもしれませんが、絵があまり好みじゃないのと、ぶーぶー文句言いながらも結局購入してしまうという悔しさみたいなのも相まって、あれこれ考えるとこれが正直な感想。
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  • 緑土なす

    みやしろちうこ/user

    美しく心癒される世界
    ネタバレ
    2025年9月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ まず特筆したいのは、作者様の日本語力が素晴らしいことです。漫画やラノベ等、販売されているものでも、敬語の使い方や文章がおかしいために、読む気が失せてしまうことは割とよくあります。ですがこの作品は、文章の組み立ては勿論、言葉の使い方も選び方もとても知的で圧倒されました。普段使わないような言い回しも多数あり、意味や読み方を調べながら読み進めるのも楽しみでした。

    統べる国土が豊かで、飢えることなく安全に暮らせるのであれば、無駄な争いは起こらない。民が王に忠誠を捧げるのであれば、王は緑土をなし民草を幸せに導く、というのがこの話のベースです。
    王族も臣下たちも、みな純粋に努め、励み、愛し合って過ごし、日々の何気ない出来事を大切にしていて、とても好感が持てました。足弱に対する今世王の愛が凄すぎて、そりゃないんじゃん?と思う酷いシーンもありますが、大きな愛で辛さも手を取り合って乗り越え、幸せに向かって歩んでいきます。

    私は植物が好きなので、自然と共にある暮らしという視点からも楽しめました。自分にとって大切なものを再確認することができ、読後嬉しい気持ちに包まれました。最初の方はエロが執拗でちょっと辟易しましたが、そこを気にせず読み進めればフンワリ幸せワールドに辿り着けます。読んで良かったです!
  • ホワイトライアー【単行本版】

    芹澤知

    ピュアな自分に戻るスイッチ
    2025年8月28日
    大河くん、ピュアで良き。都会で、しかも芸能界に身を置いていて、こんなに純粋なココロを持ち続けていられるなんて素晴らしい。
    こころの貧しいワルい人は、相手が信頼したなと分かった途端、平気で裏切り、薄ら笑いしながら利用したり切り捨てたり。特にお金が絡むとそんなことがあったりするけど。
    大河くんは、人間不信気味の慧を海のような愛で包む。こんなふうに愛し愛されたいもんです。
    恋愛で傷付くのはもう勘弁、と思っている人にオススメします。
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  • どうしようもない僕とキスしよう

    北川みゆき

    いろんな設定に違和感あり過ぎ
    2025年8月11日
    15年以上忘れられなかった人がいたことがある者です。
    姉弟の恋愛というのは、無くはないだろうとは思う。もしお互い本気で無二の存在だとしたら、かなりツライだろうと想像はできるんですが。
    周りのどの登場人物の設定も素晴らし過ぎて安っぽい感じがするし、藍のキス以外ならOKとかいうヤケクソな?行動もナゾ過ぎて共感できないです。そういうことする人のどこが思いやり深い性格だと思えるのでしょう?それと、好きな相手の幸せだけを一番に願うと思っている人が、想う相手としょっちゅう遭遇する環境に居続けられるものかどうかも疑問です。大変失礼ながら、姉弟の幸せ展開もキャラクターの魅力不足なのか、ふーんと感じてしまいました。
    香平くんもタカオくんも「それでもずっと好きでいる自分」にしがみついてないで、早いとこ別の幸せを見つけてほしいです。絵が綺麗なので星一つ増やしました。