妹なんか生まれてこなければよかったのに -きょうだい児が自分を取り戻す物語-
うみこ
このレビューはネタバレを含みます▼
あくまで個人の意見です。私も兄弟児です。妹は重度の知的障害があり小学校入学時点で言葉も喋れず異食行動、自傷行為がありました。そのため小さい頃は「妹ばかりかまっていてずるい」と妹を泣かせたり妹が悪いと責任を押し付けたり。主人公とは真逆ですね。生活環境も違い小さい頃周りにいたのは自閉症やダウン症の子が多かったのでそれが当たり前でしたし、妹を連れて放課後遊ぶこともなく、高校も希望した学校への進学を応援してもらえました。後から聞いたところによると主人公の母親と同じことを考えたことはあったそう。私が妹のことに関わるようになったのは大学進学を控えた高校の春休みから。母に「お小遣いあげるから妹の送迎して」と頼まれたのがきっかけでした。その後テーマパーク等に一緒に行くようになり妹に懐かれいつの間にか私も妹が大好きになっていました。
家庭によって考え方は違いますし障害の程度も人によって違う。そのため「これが絶対正しい」というわけではありませんが『知的障害』を理由に勉強等を教えないことにはならないのではないかと思います。前述通り妹は重度の知的障害がありますが、両親が文字や数字を教えた結果、現在では一通り身の回りのことは自分ででき、職場へも自力通勤です。これは我が家だけなのかと思ったのですが、妹が入会している会の会報にも同じ話が載っていました。子供は自閉症でその子にあった療育を探していたところ、今までとまったく違うことを言う先生にあったそう。その先生が「言葉を喋れなくても、文字や数字を教えること」を教えてくれたそう。連載で話はまだ途中ですが効果が出ていたそうです。その時は大変かもしれませんが将来的なことを考えるなら親にとっても兄弟児にとってもよいことだと思います。何故なら主人公の母親同様私の母も緊急入院したからです。私が大学の夏休みでした。料理は父が作ってくれましたが、食器洗いや洗濯、妹の面倒を見るのは私でした。家事をしている間妹が1人で遊べるようになっていたため主人公に比べて負担が少なかったと思います。それでも入院の最後の頃には疲れが溜まり口調がきつくなってしまっていました。
兄弟児は家庭から出るのが早いようです。きっと主人公のように居場所がないと感じでしまうからなのだと思います。題名を見たときは衝撃を受けましたが話を読み進めるうちに思ったのは我慢をし過ぎたからなのだと思いました。