フォロー

0

フォロワー

0

総レビュー数

2

いいねGET

4

いいね

0

レビュー

今月(4月1日~4月30日)

レビュー数0

いいねGET1

シーモア島
ベストアンサー0
いいね0
投稿レビュー
  • 鋼の錬金術師

    荒川弘

    買うしかない
    2019年9月26日
    わたしは漫画家を目指す学生です。一度小学生時代、借りて読みましたが、買い直すことにしました。そして今、読み終わりました。

    読むうちに、エドかっこいい!アルかわいい!キャラデザすごい!セリフ回しすごい!造詣が深い!みたいな感想があふれてきます。
    コマ割りも最高。いい意味ですらすらと読めますし、かといって書き込みが少ない訳でもない。多すぎて目がすべることもない。バトルシーンはわくわくしました。

    今でこそ魔法ものが流行っていますが、錬金術なんて、魔法ものみたいにエーテルをどうたらこうたらする訳でもない。表現が、難しいと思います。
    魔法ものをけなしているつもりはありませんが、そういうのって大抵、魔力うんぬんでどうにかできるじゃないですか。魔力MAXで転生して俺つえーみたいな。性行為が魔力と関わる設定も多いから、ハーレムを作り上げたり。それに、なんか杖振って魔法陣かいてってすれば、何もないところから炎やら水やらが飛び出してきて、簡単に画面映えしますし。

    でもこの鋼の錬金術師は違います。描写をめんどくさがりません。
    作中に出てくる錬金術師の、戦闘スタイルもバリエーションが豊富。強敵はさっさと雑魚にならないし、黒幕とその手下たちは、主人公にも読み手にも恐怖を植え付けます。あとちゅうにごころをくすぐられてかっこいい。
    物語の終盤では、個の力より皆の力みたいな、熱い展開があります。敵対していた人物が仲間になったりします。主人公も仲間も敵役だれもかれもが魅力的で、ああ……人間ってこんなだよね……でもこういうとこ人間らしくていいよね……と、こころから思えます。
    そして、物語は明るく大団円で終わるわけではありません。しかしその結末は、主人公のエドワード・エルリック、たいへん彼らしく、黒幕を倒してみせました。

    なんか全部読んだだけで、この鋼の錬金術師すべてを知った気になれますが、映画やってましたよね。あれもいいと思います。それからこの漫画の作者、荒川弘さんのほかの作品も読んでみてはどうでしょうか。

    最後に、ほんとうのほんとう、真にこころから出た感想を書きます!!!!!ラストさま!!!!!!!!エロいッッッッッッッッ!!!!!!!!!

    以上です。このレビューが、鋼の錬金術師を買うきっかけになれたら幸いです。
  • 約束のネバーランド

    白井カイウ/出水ぽすか

    伝説の始まり
    ネタバレ
    2019年3月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 今まで読んだ中で衝撃の一作だった。
    タイトルの「ネバーランド」の通り、姑息な大人VS聡明な子どものイメージで正しい。本作は「鬼」に支配された世界から、子どもたちが人間の世界に脱出するというストーリーである。
    しかし憎むべき最初の敵もまた、残酷な環境に組み込まれた被害者であったことが判明する。人間と鬼がはるか昔に交わした約束……「人間と鬼は互いに殺しあわない。鬼が食するための人間を鬼の世界に残す。」その約束のために、一部の人間(食用児)が無下に殺されてよいのか?真実を知った食用児の主人公らは、約束そのものを結び直させることを決意する。
    脱出を試みるメンバーは、全員が全員有能なわけではない。外に連れていくという表現が正しいほどの年少が数多く、計画は何度も頓挫する。
    しかしそれを問題とみなす主人公ではない。約束のネバーランドが週刊少年ジャンプに掲載されているだけあって、主人公(の一人)は情熱的・仲間想いな性格である。
    この性格は多くのマンガに置いてときにわずらわしいが、この作品では違う。どんな絶望的な状況にあっても諦めず、具体性・計画性を持った提案を行うことにある。
    問題に対し積極的に挑むが、無謀なことを決してしない、という点は、読む上で重要なことで、つまり物語がサクサク進むということだ。長い、くどいと思うことは一切なく、むしろ快感すら覚えるだろう。
    2017年ごろから多く話題を呼び、最近はアニメの放送が開始された。このレビューが購入を迷っている人の決め手になればよいと願う。