anyan6さんがつけた評価
ウェスの云う通りハローナはハンクに囚われていた。フォーシーズに拘るあまりに、ハローナの行動がキャンデ...(続きを見る)
ウェスの云う通りハローナはハンクに囚われていた。フォーシーズに拘るあまりに、ハローナの行動がキャンディスの気持ちを煽っていたことに気付いていなかった。牧場を愛して留まりたい気持ちは良く分かるが、ハンクやキャンディスをああまで極悪にしてしまったのもハローナという存在が一端を握っていたことは読んでいてわかる。だからといって、保護しなくていいとか、いじめていいとか言っているわけではない。悪意から逃げることでお互いが平和になるという事もあるのだ。物語はひたすらにハローナに忍耐を強いているが、フォーシーズに拘り始めてからは、自らが分かっていて望んだことだ。叔母からの遺産を手に入れた時に、家を出るべきだった。貰えるべきものがあるのは当然ではあるが、そもそも母親が亡くならなければ関わらなかった人達と遺産だ。そこに欲が出た事は言うまでもない。だから、本来作者が描きたかった筋書きに反する言い分ではあるが、その意図するものに共感はできない。しかし、分かる通りハローナは愛される時を待っていた。勇気を振り絞りウェスの下へ行き提案をし、最終的にはハンクを折れさせた。ウェスも忍耐強くハローナを護り諭し続けた。が、もっと優しくできないのか?キツイいい方ばかりして、恐ろしい顔で苛立ちばかり見せて、最初から愛し合う二人ではなかったにしろフェミニストであってほしかった。手段は正しかったとは思わない60点くらいか、余りにも心を閉ざしてしまったばかりに自らの幸福を探す視野さえも鍵をかけ閉じてしまっていたのだ。(閉じる)
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