最初は絵が苦手でしたが、今ではそんなこと関係なくすっかりハマっています。
読み始めたら続きが気になって仕方なくなり、次の単行本発売が待ち遠しい日々を過ごしています。
絵も下手なわけではないので、慣れると愛着がわいてきますね。特に慎二の八
重歯が好き(笑)
この作品がこれほど人気な理由は、とにかく内容が良いですね。
日常の中のちょっとした気付きがとても細やかに、自然に表現されています。
凪や慎二といった登場人物を通して、それぞれの生き方が違うという当たり前なことに対して、当たり前すぎて普段は考えもしなかった部分に向き合うことができたように感じます。
人は何を楽しいと感じるのか、何を苦しいと感じるのか……そんな、根本的なことのようで実は気付いていなかったことに気付かされるような、そんな漫画です。
2人の思い出の水族館がよく出てきて、魚の群れからいつもはみ出してしまう凪と、いとも簡単に群れの中をすいすい泳げてしまう慎二っていう、真逆な性格をしている2人を魚に例えて表現しているのがとても好きです。
そして凪は、自分にできないことをいつも簡単にできてしまう慎二を尊敬してたり、羨ましいと思ってたり、確かに好きだったんだろうなぁと。
そんな慎二は、いつも群れから飛び出してしまう凪のことを、群れにいる方が楽なのにどうして?と、自分には考えつかないような存在だからこそ気になって、惹かれずにはいられない。
慎二も群れる考え方を捨てて、群れから飛び出して、その想いを真っ直ぐに凪に伝えられたら良いのにね。
周りにすぐ溶け込んで、誰よりも生きるのが上手に見える慎二なのに、凪の前ではバカみたいに不器用で、そんな慎二が愛しいです。
凪にも早く気づいて欲しい。
慎二が実は、群れからはぐれてしまう凪だからこそ好きなんだってこと。
慎二も早く、別の恋なんて無理なんだって気づいて欲しい。この2人は結局お互いじゃなきゃダメなんだっていうのが読むほどに伝わってきます。
本人達こそが自覚していないけど、お似合いすぎます。
7巻で、互いに自分の汚い部分見せても平気な奴…って理由で2人が通話するシーンがあるのですが
本人たちは至って、好きじゃない相手だから汚い自分見せてもいーやって思ってるつもりだから面白いです。
裏を返せば、唯一本心をさらけ出せる相手ってことなのにね。
最後には2人の幸せな姿が見たいです。
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