シャッターを切ったかのように1話1話が胸に刻まれるお話達でした。
表題作『星の砂』と『立夏の首』短編2作品と、人生80年としたらほんの一瞬を描いた超短編10作品で構成されている『瞬く間』+星の砂の余韻を深める最終作、全13作品 278頁。
どのお話も、誰かへの大切にしたい想い、誰かとの大切な絆を描いたお話でした。
一番印象的だったのは『星の砂』です。
無邪気なりんごの笑顔に、冒頭から切ないような泣き出したくなるような空気感を纏わせた物語に惹き込まれました。
何も否定せず、あるがままを淡々と受け入れるハル。
ハルの優しさと思いやりで、やっと息ができるようになったりんご。
ふたりの出会いと別れに何度読み返しても涙が滲みます。
イチゴイチエならぬリンゴイチエです。
この作品に出会えてよかった♪
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