だいぶ前のセール中に作者さん買い。弓道部の柳川先輩(通称・武士先輩)×同じ高校に通う舞台役者の佐藤くんのお話で、表題作のみ全5話+描き下ろしで合計201ページ。武士先輩と佐藤くんが、弓道と演劇それぞれの道で壁にぶち当たっていたところ、偶然二
人が出会って…というストーリーです。ニッケ先生の作品はほんとに読み応えがあるんですよね。ストーリーもオリジナリティがあって筋が通っているし、弓道とか演劇についてもとてもしっかり調べられているのが分かるというか、すごいちゃんと練られているのが分かる作品でした。佐藤くんがちょっと幼い感じなのかと思ったんですが、芸に打ち込む姿はプロフェッショナルだったし、エロに関しても奥手で控えめかと思いきや、きちんと積極的になるべきところは積極的で、これは武士先輩もイチコロだな〜。絵はちょっと癖のある感じなのかもですが、モノローグやセリフでの説明ではなく、絵だけで情景や心情を表現できるのが良いんです。他の方もレビューで作中劇について触れられていましたが、舞台で佐藤くん演じるところの八千代丸が剣を突き立てる部分は、セリフがないのにヒリヒリした感じが絵から伝わってきて鳥肌ものでした。ちなみにエチはキス止まり。これはこれで良かったけれど、もう少し先まで見たかったな〜なんて思ってしまいました。
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