たったひとつのことしか知らない(本田 )の注意事項

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たったひとつのことしか知らない

180pt/198円(税込)

90pt/99円(税込)
7/31まで

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27pt/29円(税込)

作品内容

平々凡々なサラリーマン・藤ノ木の秘かな楽しみは、小学生のとき同級生だった男・赤岩から不定期にかかってくる電話だ。もう20年も会っておらず、今はどこで何をしているのかも分からない。この電話だけで繋がった奇妙な友情は、いつしかとんでもない方向へ転がっていき――。『ガイコツ書店員 本田さん』の本田氏が贈る、男2人の物語!ラストシーンに大きな反響・感動を呼んだ読み切り傑作を電子書籍化。おまけ漫画も収録!

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作品ラインナップ  全1巻完結

  • たったひとつのことしか知らない

    180pt/198円(税込)

    90pt/99円(税込)
    7/31まで

    平々凡々なサラリーマン・藤ノ木の秘かな楽しみは、小学生のとき同級生だった男・赤岩から不定期にかかってくる電話だ。もう20年も会っておらず、今はどこで何をしているのかも分からない。この電話だけで繋がった奇妙な友情は、いつしかとんでもない方向へ転がっていき――。『ガイコツ書店員 本田さん』の本田氏が贈る、男2人の物語!ラストシーンに大きな反響・感動を呼んだ読み切り傑作を電子書籍化。おまけ漫画も収録!

レビュー

たったひとつのことしか知らないのレビュー

平均評価: 4.8 149件のレビューをみる

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高評価レビュー

何て示唆に富む63ページ!
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ これまで「男の人って不思議だな〜」と思った局面が度々ありました。
不可侵という言葉が作者様からも出ていましたがまさにそれ、特に私の周りの男性は「(相手の)そんなことすら知らないの?」と思うようなことが多々。女の世界ではあまり見られない詮索し合わない光景に若い頃は「変なの」と思い、ある程度年取ってからは「何かいいな」になりました。興味がないと言うと冷たく聞こえるけど、きっと良い意味で「どうでもいいこと」だらけで、彼らの付き合い方はすごく楽そうに見えます。でも長く続いている友情が確かにそこにあります。
藤ノ木と赤岩もそんな2人。
小学生の頃たった数週間遊んだだけで、転勤族の赤岩が離れて以降は電話でのやり取りのみ。それもいつも赤岩からの一方的なものでしかも非通知。それを特に気にすることなく楽しみにしている藤ノ木。そんな関係が20年続いている。
赤岩は今外国で暮らしていて、何やら物騒な仕事をしている。藤ノ木は日本でのんきに暮らすサラリーマン。電話口での2人は口調こそ同じトーンだけど、実際の赤岩の背景はかなり緊張感に満ちていて、イヤホンで喋りながら常に周りを気にしている、何かから逃げている。その焦燥感や疾走感と藤ノ木ののほほんとした環境の対比も印象的。
生きるか死ぬかの毎日の中で、精神の均衡を保つために赤岩が唯一執着したのが藤ノ木だった。自分の人生で最も不要なのが「友達」と言い切る男が。藤ノ木と喋ることで手の震えも止まる。彼だけを心の拠り所に赤岩は生き延びることができた。
おそらく脚を失う直前だったろう赤岩絶対絶命の中での2人の会話と小学生の頃の回想シーンのカットには泣けた。
それから更に10年経ち30年ぶりに再会した時、赤岩の義足の理由も聞くことなく藤ノ木から出た言葉「ぜんぜん変わらないな」に赤岩と共にまた泣いた。というか赤岩が生きていてくれたことに泣いた。泣きっぱなし。
この2人を見ていると、友情に大事なのは必ずしも期間とか距離だけではないのだと思い知らされる。生きているうちに一人でいい、こういう存在の人に出会えたら幸せだろうな。
ところで赤岩はなぜあんな仕事をしていたんだろう。まだ40歳、今後は藤ノ木の傍で平和に生きてほしい。
それと作者様の身に起きた実体験(アレですかね)…た、大変でしたね、お察しします。。
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4件
2026年6月19日
大泣き?
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 私も作中の様に頻繁ではないけれど、数十年に一度くらい電話をする人がいるので、この物語を読みながら重なるものがありました。だからか短編ですが、深いお話だなと思いました。

2人は小学校の短い時間を過ごしただけだけど、互いに忘れられない存在だったのかなと。そこに歳は関係なく、毎日の日常の中でふとひとりになった時、気遣いも何も要らない心を通わした相手と過ごした時間が、自分にもあったじゃないかと。そんな風に相手を思い出した時、今の日常がスッと消えてあの時が蘇る。そんな時、赤岩さんは藤ノ木さんに電話をしたのかなと。藤ノ木さんにとってはそれが深夜だとしても、彼と話す時間は特別で。離れてしまってからは会う事はないしこれからも会えるのかは分からないけれど、互いの人生の中では今も繋がっている。そんな不思議な時間を共有する唯一の相手なんだろうなと。

赤岩さんの職業の様な…あんな風じゃないけれど、外交旅券で世界を周る人、警察、軍関係の人はいるだろうし。退職後は何も話せないし話せなくなっているから精神的に大変で、赤岩さんもそうなのかなと。だけど彼は藤ノ木さんと再会する事ができて。
彼の失った脚を見て、そんな所が変わってない、のあのひと言は、赤岩さんにとってめちゃくちゃ救われたんだろうなと。あぁ、還りたいと思い願った場所にようやく戻れたんだろうなと。そんな風に思いました。

赤岩さんは小学生の頃、佐々木さん狙いだった所からそうではないのかなと思いましたが。だけど藤ノ木さんに対する感情というのは、友愛や敬愛とか…。彼の人生に藤ノ木さんは欠くことができない存在なんだろうなと思いました。お互いに。そこが尊い。
お気に入りにずっと入っていたので、良い機会を知って感謝です。
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21件
2025年12月20日
秀逸すぎる短編
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 小学生時代にほんの少しの間だけクラスメイトだった藤ノ木と赤岩。なぜが気の合う二人でした。
二十年経ちサラリーマンになった今、藤ノ木の楽しみは赤岩から不定期に、しかも非通知でかかってくる電話。赤岩は今どこで何を…?

面白い設定のお話だなと思い手に取りました。二十年間お互いの顔も見ておらず、繋がりと言えば非通知の電話だけ。しかも、いつかかってくるかすらわからない。
それでも二人にとっては大事な繋がりで、それが彼らの友情の在り方です。余計な詮索はせず、その時々の会話を存分に楽しむ。他者に何を言われようと、それは確固たるもの。

赤岩は海外にいるらしく、単純な私は成功者になったのかな~などと軽く思いながらページをめくっていくと…。
えっ、何これ!まさか…!?と予想すらしていなかった展開に驚愕。
怒濤の流れの後、ラストの二人の三十年ぶりの再会で思わずホロッと。嫌な予感もあったので、その分どっと安心感が。
おまけ漫画も良かったです。これからもずっと末永く続いていくのだろう二人の友人関係が感じられました。

本当に久々に顔を合わせた二人は随分年齢を重ねていたけれど、赤岩を見て「ぜんぜん変わらない、その泣き方も知ってる」と口にした藤ノ木。三十年も会っていなかったはずなのに、ごく自然に出たその一言。
子供時代から切れずに続く濃厚な友情、それが二人の間にいつまでも在り続けているんだなと。藤ノ木の何気ない言葉が非常に沁みました。

この先の二人の物語ももっと読んでみたい。強くそう思いましたが、この作品はギュッと詰まった短編だからこそ味があるのかもしれません。
読後感は爽やかで晴れやか、とても秀逸なストーリーでした。
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32件
2025年9月22日
短編だったんですよね、という読後感
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 実は相手の事がそこまでわかってなくても繋がりを感じてる関係の二人の物語。
電話シーンでは、電話話者のバックの景色とも言いがたい、ましてや互いの電話の向こうにはもっと無関係な絵が描かれて、二人の会話が他愛なく(でもなかったりはする)進行するところがあって、そんなところに、この作品の要素が入り込んでいる。赤岩、藤ノ木、電話のこっちの藤ノ木の回り、藤ノ木にとっての赤岩の回り。。彼我の相違が二人の間柄に悪い空気を入れて来ない。
きっかけには別離や心理的根拠を伴った背景というものがあったにせよ、理由を求めて関係が継続しておらず、ただそこにある友情。
相手が何者であるから好感、というのではなく、何者であろうと、という土台が、私の好みのストーリー。

unsung heroの語に状況説明臭と、正当化臭とがあり、これはストーリーの骨格への誤解防止には役立ったかもしれなくても、短編独特の削ぎ落としは緩んだ感がある。但し、おまけ扱いだから目を瞑れる。
4と迷いつつ、どのコマもはみ出してくると感じたほどお力がビンビン伝わったのと、舞台が目まぐるしく移ったのに鬱陶しくないこと、また、最終足掛け30年の構成が一層本作の語りを強化したこと、などから、質・量の好バランスを配慮して5星に。
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9件
2022年3月13日
☆5じゃ足りない。心揺さぶる作品。
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 63P読み切り。SALEで7/31迄半額90pt。
シーモア島で発掘→ハピアワやポイ活用にカートin。
分類は青年漫画。
作者本田さんの紹介漫画1P、本編とおまけ漫画2P。

絵もお話もコメディタッチなのにグッと来る。
「えっ?!えっ?!えっ?!」な展開。
微グロ描写(暗殺シーン)が多少あるので地雷さん注意。

藤ノ木と赤岩、2人の「奇妙な友情」の物語。
試し読みからブロマンスの気配を察知。
(BLしか読みたくない病を患っているので…)
結果↓
『友情とはなんぞや?』からの
『人間関係について思いを馳せる』に迄発展。

小3の頃に数週間だけ共に過ごした2人。
その後の繋がりは赤岩からの不定期・非通知通話のみ。
20年も会っていない。
藤ノ木は赤岩の電話番号も知らない。
藤ノ木はリーマン。
赤岩はワケアリな職種。

端から見たら歪な繋がりでしかなくても、
互いがまるで心の拠り所で置き処。
BL的な意味では無く、唯一無二な関係がとても良い。
こんな存在がいれば人生孤独じゃない。

再会は30年経ってから。
本編ラストシーンは何回読んでも泣ける。
名もなき英雄が救われた瞬間の涙。泣ける。
読後感はとても爽やか。
その後の2人に穏やかな日々が続きます様に。
いいね
6件
2025年7月2日

最新のレビュー

出逢えて良かった秀逸作品でした
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ ちょっとびっくりした このお値段でいいんですか?
2人の長い年月とハラハラドキドキ そして 練り込まれた軸のあるストーリーを少ないページ数の中にギュギューーっと詰め込んだ お値段以上の作品でした

小3の数週間の出会い… 引っ越しばかりの子ども時代と海外での命と背中合わせの危うい仕事

赤岩にとって きっと小3の 藤ノ木と過ごした数週間が人生で一番楽しくて大切な時間だったのでしょう
このたったの数週間だけがその後の赤岩の人生のよりどころになる…と思うと とても辛く悲しいものがあります
きっと辛かったり 本来の自分を見失いそうで どうにかなりそうなとき 遠く離れた藤ノ木と 電話で話すことで 自分は何も変わってない 大丈夫 と精神を保っていたのではないでしょうか

繰り返し読んでしまいます 結末はわかってるのに大丈夫だよねっと読む度ドキドキ心配してしまう自分がいます
また話の最初に戻ると 赤岩の長い足をみて悲しくなります

自分は いくらいい話でも あまり辛く悲しい話は好きではないのですが なんか引き込まれてしまうのは藤ノ木の存在とのんびりした何事にも動じない雰囲気が 赤岩の危うい悲しい話を中和してくれているからかなとも思います

素直で何も心が汚れていなかった純粋だった頃
大人になるにつれて生きていく為には 心のどこかに黒い部分をもち 時にはズルくなければならない
自分も仕事場や大人の人間関係の中で過ごしているうちに すっかり嫌な人間になってしまった
でも昔の友達に会うと 何年も会ってないはずなのに不思議と当時の自分の感覚に戻ることができるんですよね

赤岩は危うい仕事上 たぶん家族などもいないか まわりに誰も知り合いも作らず ずーっと孤独だったのではないかと思います
任務を終え 自由な身となり これからが本当の人生のスタートです
とにかく穏やかに平和に暮らしてほしい 藤ノ木とまた電話したり時々会ってなんのオチもない話をしながら 平凡という幸せな人生を過ごして欲しいです

作者さんの実体験 どういう流れでそうなったんですか笑笑
笑わせていただきました
いいね
2件
2026年6月20日

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