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こぼれた余白【シーモア限定版】

750pt/825円(税込)

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作品内容

とある夜、漫画家でバイの志津馬 与一は、橋の上で酔っ払いが川へ飛び込もうとするのを見て、とっさに助けてしまう。しかし、助けた青年・久慈 紀道は、やっと勇気を出して死のうと思ったのに!と逆ギレ。志津馬は家も持ち物も何もない状態の久慈を放っておけず、しばらく自分の家に居候させることに。突然始まった同居生活だったが、だんだんと生きる気力を取り戻していく久慈との日々は、志津馬の心に特別な感情を芽吹かせて――。 ※【シーモア限定版】には、巻末に描き下ろしページが4ページございます。

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  • こぼれた余白【シーモア限定版】

    750pt/825円(税込)

    とある夜、漫画家でバイの志津馬 与一は、橋の上で酔っ払いが川へ飛び込もうとするのを見て、とっさに助けてしまう。しかし、助けた青年・久慈 紀道は、やっと勇気を出して死のうと思ったのに!と逆ギレ。志津馬は家も持ち物も何もない状態の久慈を放っておけず、しばらく自分の家に居候させることに。突然始まった同居生活だったが、だんだんと生きる気力を取り戻していく久慈との日々は、志津馬の心に特別な感情を芽吹かせて――。 ※【シーモア限定版】には、巻末に描き下ろしページが4ページございます。

レビュー

こぼれた余白【シーモア限定版】のレビュー

平均評価:4.4 42件のレビューをみる

最新のレビュー

高評価レビュー

  • (5.0) 優しい再生の物語
    うめさん 投稿日:2022/6/1
    【このレビューはネタバレを含みます】 綺麗めでは無い絵と、熱量の低い攻めと受け、それが二人の再生の物語を、よりしっくりとリアルさも感じさせてます。生きる意味なんて、そんな大したものじゃないと、それがずっと飄々と作品の底に流れていて、私はそこが好きでした。 自称陰キャの自宅民、漫画家アシの与一が、死のうとしていた久慈を助けた(拾った)ところから始まります。久慈は、母子家庭で育ち、大学に入ったものの遊び呆けて中退、傷付けた母親に贖罪するつもりが母親が早世してしまい、生きる意味がなくなったと感じています。死ぬ気をかき集め、いざ実行しようとしたら 助けられてしまって、死にたいけどすぐには無理。結局、死にたい寄りのニュートラルな気持ちで、与一の家に居候します。そんな久慈を、与一はゆるく受け止めます。生きたら?とは言うけど、死ぬなとは言わない。久慈は、与一の与える居場所の中で、自分で少しずつ歩き出します。与一が言ったように、まだ死ぬ時でなかったので、出会ったんでしょう。もちろん、BLですのでloveもあり。与一は過去の失恋から心も引きこもりで、途中から小出しに与一の振りが出てきます。どちらも、ソッチ方面は緩かったようで、バイとノンケ、一線越えるのも躊躇いは無しでした。 与一が漫画家の仕事が無くアシスタントをしている事、久慈のバイト先に後継ぎがいない事とか、フラグ回収案件もあったので、続きの話を期待したいです。二人のラブラブと一緒に。 続きを読む▼
  • (5.0) シーモア(電子?)限定描き下ろし版はこれ
    MWさん 投稿日:2023/3/31
    【このレビューはネタバレを含みます】 たぶん初読み作者さん。橋の上から身投げを止めるシーンから始まるので、不穏ですけど、全体としてはさらりとほのぼのしてて遠くから眺めて少しずつ近づいてく猫を飼うような距離感がすごくいい。家族も仕事も貯金も家も何にもなくなって死のうとしてたら猫のように拾われて、先輩のムンさんという猫と、バイのアシスタントしながらなかなか世に出ないネームを書いてる漫画家との一軒家で同居始める話。年上漫画家さんの気を使わない何気ない言葉が沁みる。前半の同居シーンではふたりとも薄味みたいだったのに、後半の誘う展開からのエチはかなりドキドキした。 通常版650ポイントと、シーモア限定描き下ろし4ページ付き750ポイント、1周年記念新刊の描き下ろし4ページ付き750ポイント、の3種類出てます。私が読んだシーモア(電子?)限定4ページ描き下ろしは、梅酒作った1週間後に友達ふたりが訪ねてくるお話でした。1周年記念描き下ろし4ページの内容はなんだろう、、一年後に梅酒ができて一緒に飲む話じゃないかなーと予想。 追記: フォローしてる方が1周年記念の新刊レビューを書いてくださって(ありがとうございます!)、描き下ろしは私の予想と違いました〜。これから買う方はぜひ1周年記念のレビューも参考にしてみてください! 続きを読む▼
  • (5.0) 自死を願う青年を拾う
    ピカニキさん 投稿日:2023/11/6
    【このレビューはネタバレを含みます】 夜中の3時に志津馬与一は、橋から飛び降りようとしている青年を引き留めます。「せっかく勇気を振り絞ったのに…」と嘆く青年を与一はとりあえず猫と二人暮らしの自宅に連れて帰ります。助けてもらった久慈紀道は、母子家庭なのに自分勝手に生きてきたことを反省し心機一転働き始めたところで母親を亡くして心が折れてしまったのでした。家を解約し貯金を使い果たしスマホも川に捨てて何も無いという久慈に与一は、リセットされたと思ってしばらくじぶんの家に住むよう勧めます。翌朝、与一は久慈に「それを返すまで死なないでね」と言って一万円貸してくれます。そのお金で髪をカットしてきた久慈はなかなかのイケメンで、バイの与一はちょっとドキッとするのでした。死にたいというより生きる意欲を無くしてしまった久慈が、家で仕事をする漫画家の与一と一緒に映画を観たりバイトを始めたり、生活の基盤を作り始めます。スマホと一緒に過去を全て捨ててしまった久慈は一人ぼっちで行くところも会う人も無く、久慈は自分が人の体温を欲していたことに気付くのでした。一つ屋根の下で相手を意識し始めた二人のモジモジした空気が漂い始めます。作中に映画『海街diary』が出てきますが、きっとあんなゆったりした時間がこれからの二人に訪れるのでしょう。 続きを読む▼
  • (5.0) あの映画を思い出す
    ヒロセさん 投稿日:2022/6/6
    【このレビューはネタバレを含みます】 たった1人の肉親の母を失い仕事も辞めて貯金も無くし、生きる理由が見つからないからと橋から飛び降りる所を攻めに止められて。 作中で描かれている攻めが好きな映画は「海街diary」だと思いますが、同じ様な優しい日常の空気感がこの作品にも溢れていて読んでいて心地よかったです (私も好きで定期的に観たくなる映画です) 本編、女性と付き合っている時にゲイだと気が付いたバイな攻めと、ノンケの受け。 仕事も一先ず今の自分が出来る事を出来る所から、 サラリーマンから近くのパン屋さんというのも 何だか現実的。大それた目的持たずに生きていても 大丈夫。それでも幸せって必ずある。作品から受けとれるメッセージが温かいです。 実は自分も傷は持っている攻めと、何でもない日常を一緒に過ごして、攻めも受けも幸せになっていくのが読んでいて嬉しくなりました 全体的にとても優しいけど、きちんと恋もえっちも あるのも良いです! 続きを読む▼
  • (5.0) 生きていたら
    kuyaさん 投稿日:2023/7/29
    【このレビューはネタバレを含みます】 いいことあった。久慈は、無償で自分にかけてくれていた母を亡くし、親孝行できなかった虚しさや寂しさ、後悔ガ一度は死に向かわせたけれど、助けられてタイミングを失う。 飄々とした与一だが、母親と同様に無償で自分にかけてくれる。男性と付き合ったことはなかったけれど、人肌が温かく心地よい。好きかもしれない。与一はバイであることを黙っていたが、久慈が可愛く思えて仕方なくなってきていた。勢いでしたキスから関係は動きだす。人を好きになったことがないという久慈だが、初めて自分から好きになった与一。両思い確定し、ゴールイン(笑) もう、死のうとは思わない。見守り、前を向かせてくれた与一。この繋がりは強いだろう。生きていることの嬉しさを感じられたら、大丈夫。こぼれた余白。まさに、余白の時間が必要で、側にいてくれた人がいたことが奇跡。 続きを読む▼

書店員・編集者などオススメレビューをピックアップ!

生きることとは。
編集:鋼女(シーモアスタッフ)
のきようこ先生の描く絶妙な日常の空気感が素晴らしい…!「セックスしよう」の言葉がこんなに名言だと思いませんでした。死ぬことばかり考えていた久慈がまた生きようと思えるまで描かれおり、寄り添う与一があの手この手で生きる目的を与える。「よかった」の言葉がジンワリと広がって胸を打たれる作品です。

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