『番』とは、生まれ変わってもなお、惹かれ続ける唯一無二の運命の相手===原作ラノベ1巻の最後に書かれている言葉です。
獣人族と人間族が混在して生活する世界で、『番』という認識が人間は薄く、獣人は絶対。その中でも竜人はその意識がとても強いと
いう基本の設定。プロローグで語られるのは、現在から250年前に遡った、竜族の第三王子の番が人間の貴族の令嬢で、竜族の城に連れてこられてからのお話。
『番』意識の薄い人間にしてみれば、勝手に決められて、元々の婚約者とも引き離されて、家族には二度と会えないという状況自体、納得できるものではないのに、結婚相手は会話も無い、目も合わせない、手にも触れない…とても連れ添って生きていける相手ではないような人物。
そして最後は、お茶に入っていたであろう何かで殺され、たった一人で死んでいくという、とてもとても辛い記憶。
この回想の時点で、第一王子との「空魚」の話の時の違和感が強く、第三王子に隠された秘密がとても気になり、WEB版を読了後、今発行されているラノベ1巻まで購入し読破しました。
WEB版では、完結とは記されていませんが、感触的には最後までたどり着いた感じではあります。ただ作者さまが、ラノベとは内容が若干ではないくらい異なりますとの前書きがあったので、確認してみましたが、端々に異なる点はあっても大筋は変わらないようです。ラノベの1巻は全体の半分弱程。
コミカライズはまだまだ前半。
ただ、活字を読むと目が疲れる事と、私の想像を補完して物語の世界を広げてくれるコミカライズの続きを読みたいと思いました。
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