96%くらい、ルビがありません。
「胴太貫」「細作」「打根」「小人目付」「烏金」など、歴史物に慣れない読者にとっておそらく難読漢字でしょう。また難読に限らずルビを目で追う作業に慣れていると最初のうち戸惑いそうです。
ただ、内容は大変に
面白い。
江戸明暦年間に姿を消した「介錯人」拝一族。
続き天和元年に断絶した「刺客人」服部一族。
その謎の解明を試みるのが本作である……ということですが(『刺客街道』参照)、あまり深く考えずに楽しめばよい作品です。
どういう風に楽しいかというと、『宇宙海賊コブラ』のように、と私は思っています。
曰く「中二病をこじらせて77年」小池一夫氏原作ですから、正道の剣劇物ではありません。いちいち着想が読者の予想を超えており娯楽性が非常に高い。
それで作画は小島剛夕ですから、化学反応が起こったように凄い紙面になるわけです。
【ちょこっとネタバレ
TVシリーズで拝一刀が乳母車搭載の機関銃(?)でズガガガガッと敵陣を掃射した時には
「あらあら。もう錦之介ってば。」
と思いましたが、ちゃんと原作にあったんですね。
いやぁ。堪らんです。】
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