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百年結晶目録
1巻完結

百年結晶目録

650pt/715円(税込)

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作品内容

旅の学者ベントは、廃鉱で一人の少年と出会う。虹のように煌めく瞳のその少年・イーリスは、鉱石を食べる、砂漠の金剛石と呼ばれた種族の生き残りだった。旅路を共にし、少しずつ心を通わせていくふたりだったが……。

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レビュー

百年結晶目録のレビュー

平均評価:4.2 66件のレビューをみる

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高評価レビュー

いつか結晶化するように、と記される物語
宮沢賢治や長野まゆみの著書を通じて鉱物に魅せられた一人ゆえ、この作品を手に取らずにいられませんでした(厳密にはスマホにダウンロードですが)。
石の研究者・ベントが、鉱石を食べるイーリスと出会い、旅を共にしようと持ちかけて始まるお話。
細密画のように繊細で美しい絵が綴るのは、鉱石のように硬質で静謐な物語。一つひとつの出来事をことさらに大げさに描き出さない表現が生々しさを削ぎ落とし、エピソードの細部に捕らわれてしまいがちな読み手の注意を彼らの心情、心の絆の変化に集中させます。
同時に、真っ青な空とか虹色にきらめく瞳といった言葉一つでいま目にしている絵に心の中でただちに彩色を完了させる変換力や、静止画のようなコマとコマを脳内でなめらかに繋げられる補完力が読み手に求められていると感じました(要は想像力です)。
作者がファンタジーの王道を詰め込んだと言う通り、幻の種族、生き別れ、善良な年長者、旅の道連れ、苦難と克服、人を信じること、生きる目標…などを始め物語を盛り上げる魅力要素がいっぱいです!
時を止めることはできず記憶は風化していこうとも、未来の誰かに届けと願いを込めて記す目録に果たして何が書いてあるのか、作者が読み手に想像の自由をくれたことも嬉しい。
種族の血ゆえ少年と見紛う外見でもイーリスは25才。その年齢に、俺はあと×年は生きるというベントの発言、さらにこの時代の医療や寿命は現代ほど高くないだろうとの推測を加味すると、無精髭で年嵩に見えても意外やベントは30才くらい…?人生という旅を共にすることにした血の繋がらない兄弟のような2人、とイメージして読み返しました。
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12件
2021年7月22日
琥珀が連れてきた記憶
鉱石を食す青年と研究者の旅路。この作者さんの魅力、自分は何に惹かれて読んでいるのかと自然と考え込んじゃう。有機物、無機物が人間の想像力の中で、この世界以上に深く交わる物語。自分は自然物で染め物をするんだけど(植物や土など)、組み合わせは無限にあって、でも原理を調べると科学で成り立っていて、この世界の言葉で説明できるものばかり。なのに染め物をしている最中や出来上がった色を眺めると宇宙かってくらい深い広がりを感じる。そしてそれらを研究してきた先人たちへ思いを馳せる事が出来る。そう感じられる人間の心もまたとても深くて広いんだろう。
柘榴石についての会話からイーリスのモノローグの流れは一番好きなシーン。俺たちは違う、ではなく似ている部分への優しい眼差しがあのなんてことのないベントの返答から伝わってくる。
自分は他の人間とは違うってままで終わらず、イーリスが自分が生まれた世界を新しい気持ちで受け入れられたのはベントの存在があってこそで、その違いも似ている部分も全部がこの世界を一層美しくさせているのだと感じる。一は全、全は一の循環を感じる。
生き物がわかり易く躍動してる漫画的な面白さはないですが、物語としての躍動感は凄く伝わります。表情の変化もとても微細なのですが、この2人が主人公なので仕方なし。
初めて琥珀というものを知った時に多数の人が感じることって、その中に閉じ込められた時間へのロマンではないだろうか?この作者さんの魅力のひとつが、琥珀のような長い時間の静かな流れを物語にしている感覚かもしんない。静かな感動がこの胸にある。
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0件
2024年12月22日
百年かけて結晶化する二人の旅の記録
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 鉱物を研究するベントは、閉山した鉱山で鉱石を食べる不思議な少年イーリスと出逢います。研究用のサンプルを採取したいベントは、鉱床の場所が匂いでわかるというイーリスとに一緒に行動しようと持ちかけます。ベントは籍を持たないイーリスの保証人になって市民籍を取得し、二人は旅を始めます。寿命が人より長いイーリスは少年のように見えますが25歳になっており、様々な虹彩を映し出すその瞳と同じくどこまでも謎めいているのでした。鉱物から始まって地質や植物にも博識なベントは鉱物を愛しており、そのロマンを聞いてイーリスは自分もそんな風にどうしようもなく好きなものがあればいいな、と考えるようになります。やがてイーリスが一族のたった一人の生き残りで、他の皆は人狩りに遭ったことがわかり、その魔手がイーリスに襲いかかります。静かに進むストーリーに隅々まで繊細な絵柄もまたしんとしていて、どこまでも美しいです。もちろんエロは無く、色んな意味で鉱物のようなお話でした。
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1件
2024年1月18日
綺麗で繊細な物語
BLというジャンルになっていますが、全然BLっぽくありません。
一冊まるまる使って表題作なので、過不足なく、綺麗な物語として収まっています。
まるで、外国の御伽話でも読んでいるかのような、ノスタルジーな気分になりました。
余韻に浸れる、文学的な作品です。
細かなところまで本当に絵が美しいです。イラストとして眺めるだけでも
一見の価値があると思います。紙の本で欲しくなりました。

二人の関係性は恋人というより友人とか親子とか・・・上手く言えませんが、
どちらかというとそういったものに近いと思います。
特に恋愛らしい描写もないです。また、このお話においては、
二人の関係は恋愛になりそうでならない今の関係がベストなのではとも思います。

ですので、他の方も仰っていますが、恋愛や、BLっぽさを求める方にはおすすめしません。
それを踏まえたうえで興味を持つ方にはぜひおすすめしたいと思います。


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7件
2016年7月25日
世界はきれいなんだなって思わせてくれる
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 石について研究し旅をするベントと、鉱石を食べて通常のヒトよりも長生きする種族であるイーリス。
特殊な種族であるイーリスは、時折表れる彼の過去の描写から辛い思いをしたのだろうと察せられるのですが、ベントとの旅は穏やかで、少しずつイーリスの中の世界が広がっていく様子がよいです。
(途中怪しい人達と遭遇した展開にはドキドキしましたが、)
2人で旅をしながら出会った人達、景色、鉱石、食べ物、星、語り合ったこと、思いなど、それらが積み重なって結晶のようになっていく。記録をつけることにどんな意味があるのか、タイトルのつけ方が秀逸です。
一つ一つの絵が白黒でももちろん素敵なのですが、この作品はカラーだとなお美しいのだろうと思わされます。
BL?というよりは友情や家族愛に近くて(ジャンルなんて忘れていましたが)、ファンタジーな作品で私は好きです。1巻完結でキリも良いのですが、これからも彼らの旅路に幸あれと願いたいです。
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1件
2023年9月10日

最新のレビュー

静謐な物語
表題作のみ、表紙含めて167ページ。
BLジャンルですが消去法ゆえにかなぁ?と言うよりも無理にエロい方向に持っていかなくてもいい作者様と思います。マンガであれ小説であれ、濡れ場に飽きた極個人的な見解です。
鉱石の研究者が旅先で出会った、虹色の瞳をもつ青年との旅の物語。試し読みで気になったならおすすめ。
いいね
0件
2025年5月14日

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