ディコンが素敵すぎる。
拾った護衛は最高だった。
ひかれている気持ちを隠してひたすら忍耐の旅。
先が楽しみな上手い進行で、頁を追う毎に二人の関係のこの先と、ヒロインの目的地までの旅の幸運を祈る気持ちが高まっていく。
絵がやはり詩的であり、描線に柔らかさと芯の強さが共存して、眺めているだけでも物語の進行を楽しむことが出来る。
服装に時代を感じ、生活にも世の中の貧しさが滲み、大勢の登場人物も描き分けられ、よくここまで盛り沢山な内容を詰め込み感無く、時の経つのも忘れ読ませるなぁと感心してしまう。
HQには内容の薄いのが相当あるが、そういうのに当たらないよういつも選り分け選り分け読んでいる。
こういう三部作は作者買いが賢明で、今回もそうしてみたが、間違いではなかった。