ヒーローアーロンには、長兄夫婦に跡継ぎがなかなか授からない事で、その重責を背負わされようとしていた。責任と理解し、数々のご令嬢と対面してきたようだ。その名ばかりの令嬢たちに辟易したアーロンの見染めた女性が、作物の病原体を調査しに来たヒロインオリビア(リブ)だった。王子であるが故に、自由からは隔離されてきた人生を吐露してはいたが、そこには故国への愛情もあって納得はしているようだ。が、リブの生い立ちを知り、自立している女性として、博士として惹かれていく。彼女にしてみれば そうしたくて今の自分が有る訳でなく、それしかなかったから今の自分が有る訳だ。いくら身分違いとは言え、国家の危機的状況の救世主として招請した博士に対して、王妃のあんまりな物言いに苛立ちが頂点に達した。引っ叩いたろかぁっ💢と。まぁそれら諸々を国王が引き受けてくれたのだけれど、考えてみれば、今回の様な作物被害が、この先にも必ず起こり得るわけだから、彼女が滞在することを喜ぶべきですよ王妃、と誰か言わないのか?アーロンも 不平や不満ばかりで母親を押しのけようとするのではなく、ついでにこの頭脳を引き継ぐ孫が誕生するならば、未来は特に安泰ではないかと 知恵の働かせどころをもう少し見せてもらいたかったな。にしても、国王の人事の素晴らしい事。こんな父親を参考にしてアーロンも素敵な夫となることは約束されたも同然!