ネタバレ・感想あり春に孵るのレビュー

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読後に残る背徳感
2024年11月17日
6作品の短編集ですが読後の余韻が凄かった。
喜怒哀楽いろいろな感情を溢れさせますね〜。どれも凄い背徳感・恐怖感・嫌悪感・高揚感・なんとも言えないモヤモヤ感もあるし、サイコ・ホラーだけでなくエロい感もたっぷり。ヒェ〜ウワァ〜!とゾクゾクしたけど面白かった。4作目はラストにエ⁈と驚きました。冷え冷えした心に、最後の6作目の2人のやりとりにホッと癒された〜。あとがきで作品ごとのコメントが面白かったです。
何度も読み直したい作品だなぁと思いました。
黒国枝先生も好き
2021年7月9日
国枝先生のダークな短編集。レビュアーの方々の「怖い」の意味がああ、深い!
グロくて痛いだけじゃ人は怖くありませんものね。やっぱり怖いのはココロの闇ですよ。
やっぱり強烈に病んでるのは表題作。美少女絡むのが闇を一層深くしてます。背徳感の共有と継承なんでしょうけど、そういう重たいキズナを持つ2人ってなかなかいない。たとえ悪い意味だとしても、その辺の夫婦より深く心が結びつくcpのよな気がします。
この短編集の中で私が1番辛かったのは、ふたつ目の「当然の結末」。すごく短いし、1番まともなリーマンの話なんですけど、切なさとゲイとノンケのこういう話、ありそうだなと。
そこからのダーク3連発は、どれもちょっとした仕掛けのある作品。夢と現実、彼岸と現世、カーテンをめくってみたらひえーーーっていう世界なんだけど、足元見たら全部繋がってるじゃん!みたいな。
最後が「手のひらの上」。「耳たぶの理由」の続きです。大学卒業した山口と石川が家具を買いに行く話なんですけど、2人とも人前で騒ぎすぎ〜。
山口がほんと残念なイケメンで石川がちんまりしててカワイイ。
よし!これで「耳たぶの理由」→「手のひらの上」イマココ→次は「胸の鼓動」→「熱浸透率」ですね!行ってきま〜す!
珠玉の短編集
2021年1月26日
ダークな短編集です。(2作品は違いますが)
どのお話も良かったです。まるで小説のように行間に想像の波があるようでした。登場人物の台詞にない感情を想像してしまう。
狂気を持っている人は、みな笑顔だ。もう迷いがないからかな。
正気と地続きの狂気にゾクリとします。
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他にない作風
2020年8月31日
他の方々も書かれているように、闇が深い作品集です。どの作品も余韻が凄い。「その後」については読み手に想像させせるのですが、こうかなああかな、と迷路に迷い込むような感覚になりました。読んだ翌日の満員電車では、やけに電車の走行音が耳につき、五感、、、六感までが冴えるような。とりあえず心身に何だかの影響があります。笑
しかし、輔おじさん、かっこいい!抱かれたい。笑
とても深い
2020年8月3日
闇・病みの短編集だと思ったのですが、そこにはきちんと感情や愛情が描かれていて私は好きです。絵もストーリーに合っていてゾクゾクさせられます。★4.5ですが大好きな「耳たぶ」が読めたので感謝の気持ちで・・・
これはBL?
ネタバレ
2020年3月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 女の子の視点から描かれる漫画、ホラーテイストの話など、盛りだくさんの短編集です。これはBL?と思うこともありましたが、これはこれで面白いと思います。
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病み系猟奇系短編5作+耳たぶCP
2019年7月8日
最後の耳たぶCPの番外編目当てに読むと後悔する程、ガッツリと病み系のこれぞダーク国枝さんな一冊(笑)表紙の美しさまで怖い(笑)

1話目は少女視点で展開される点が背徳感や怖さをより助長。話の順番が良くてどんどんビビり4話目が特に怖い流れ。「こうきましたか」的なオチはほんの前振りで更に突き落とされコ・怖い!!!ひぃ〜〜!!!悪夢を見そう。

ラストの耳たぶCPの番外編「手のひらの上」は、社会人同棲準備編。山口×石川CP。石川くんのチョロさ健在で(笑)キミは今頃そこに気付いたのかい?なお話〜( *´艸`)馴れ初め編は【耳たぶの理由】で「胸の鼓動」→「熱浸透率」と続きます(^^)

5作怖かったから最後のコレとあとがきで、ヒリヒリ凍り付いた心が解凍される気分^^;
それにしてもBLって奥が深いです。
短編集怖いのとギャグモノとほっこりモノ
2025年5月14日
いろんなタイプの短編集ですね。表題がやっぱり気持ち悪くて(褒めてる)好きです。続きが気になりますがそこをあえて描かないのも趣がありました。
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短編集
2023年10月23日
表題作の背徳感がやばい。少女の目線から描くことでエグさが際立ってます。
他のもホラーやギャグテイストなどいろんな話で濃い一冊でした。
独特
2023年1月21日
絵はちょっと古いけど、下手ではないです。6話も収録されている短編集ですが、どれも上手くまとまっていて読みやすいです。が、かなり病んでたりホラーだったりコメディだったりと振り幅大きいので地雷が少ない人向けでしょうか…。
表題作は病んでます。そして最後は伯父と姪の近親者とを仄めかしているのでちょっとでもそういうのは駄目な人は注意。二作目はリーマンもの。こちらは切なくて切ないまま終わってる。私は二作目が一番好きです。三作目はホラー要素のある作品です。そこまでグロいとは思いませんが、個人見解なので取り敢えずちょっとでもグロいの苦手な人は注意。四作目はスリラーになるのかな?オジサン…かなりオジサンと若い子なのでオジサンもの駄目な人は注意。オジサンが受ではないけどね、受け身の攻です。五作目はコメディ。これは別に地雷ないと思います。六作目は別作品「耳たぶの理由」からのオマケ作品。これを切っ掛けに耳たぶ…を買おうか迷ったけど、うるさいツンツンした文句ばかりで喧嘩腰の受って地雷なんです。嫌いなんです。そんな受みたいなのでやめました。そういう目安になった所は良かったです。
ホラー集です
2021年3月1日
病んでるとかではなく、世にも奇妙な、みたいなホラー集でした。
面白かったです。
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面白い!
2021年2月27日
程よい病み具合で、皆短編だけど映画のような仕上がりです。短編は好まないのですが、これはお薦めです。
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独特な世界
2021年2月27日
初めての作者さんでしたが、独特な世界感を感じて、どの作品も印象深かったです。特に表題作は、親の世代とその後の話と、一冊の作品として読んでみたいと思いました。
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国枝先生っぽい
2018年1月6日
私は好きでした。短編なのでもうちょっと長く読みたいなとはなりますが。ここで終わりー?感は否めませんが。。。独創的ですし他のお話も高得点でした。
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思いのほかよかった
2014年5月4日
ホラー+bl要素の作品が多い。
元々作者の作品はけったいな話(死者が多かったり、ハッピーエンドでなかったり)が多い。
最初の話はblなのに娘の目線から描かれている。珍しい。
最後の手のひらの上は耳たぶの理由の続きの小話で、やたらと主人公を愛してる関係は変わらない。
怖いのが全くダメなら見ない方がいいけど、渾身の作品集と書いてある通り力作なのでは。
好き嫌い分かれそう
2013年12月2日
表紙の優しい絵と無料お試し版の爽やかな魅力に惹かれて秘めた美しい恋を期待しつつパック買い。

……しかし、
絵はとても素敵なのに、暗く重い展開が多く、爽やかとは程遠い印象です。
表題作、子どもがテーマでこの展開はキツいなぁ…


ストーリーは決して悪くないです。出来の良いサイコ小説のようで読み応えはありました。

好き嫌いの分かれる作品集だと思います。
ちょっと病んでる
2015年10月17日
全くの予備知識なしで読んだので、最初はちょっとひきました。ダークなお話は嫌いではないですが、小さな子どもが絡むのはちょっと勘弁かな。。
でも、絵は本当に美しいです!
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怖かった…(T_T)
2015年8月2日
他の方のレビューにもありましたが、ホラーと言ってもいいような、背筋がぞわっとする感じが随所に散りばめられているので、夏の夜に読むものじゃなかったと少しだけ、いや、大分後悔しました(ノД`)
絵がきれいなだけに怖さも増幅です…(o_ _)o
表題作はみんなが病んでいる感じが個人的には好みでした。
最後にほのぼのがあっても、全体的にざらりとした何かが残る感じなので、読み返すには時間がかかりそうです。
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どんより...
ネタバレ
2014年5月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最後に『耳たぶの理由』の続編が1話入ってますがこれだけが明るい話であとはシリアス展開、時にはグロさあり...
確実に好き嫌いが分かれると思います。
ハッピーエンドですっきり終わりたい!という人はやめといた方がいいです。
ハッピーエンド展開に飽きた人にはいいかも。
購入して私はちょっと後悔しました...
例えるなら、BL版千夜一夜物語🌙
2013年11月5日
全P196。6作品+あとがき。
やわらかく綺麗な画で、繊細そうな作品だなと気になっていた、初読みの作家さんでした。

あるサイトで見かけたのですが、ほのぼのとシリアスの振り幅が大きい…とありましたが
、この作品はシリアス路線に大きく傾いた作品集でした。
1『春に孵る』はあとがきにもありましたが、業の深い作品。
ラスト、大学生となった佳苗がああ云う選択をとるとは……。

余談ですが、業の深い血縁者。狂った世界の救いはどこに…とふと、ジュリエットの卵と云う作品をまた読みたくなりました。


2『当然の結末』これもあとがきからですが、ミもフタもない話しでしたf(^^; 同期で友人だったノーマルとゲイの会社員。そうホイホイとゲイには転べませんでした(o-∀-o)


3『十三夜幻灯』死に瀕した男と、彼岸の原に永遠に住まい続ける男の話し。作者さんは妖艶な長髪を目指したそうですv(この作者さんの描く顔のベースは、短髪も長髪も似合いますね😍)


4『枷、或いは束縛』出だしから、スティーブンキングのミザリー的な結末をちょっと創造しましたが、そこはBL。あ、先生、そちら側でしたかvv


5『夢のあとさき』テーマはソフトSM。この中作品集の中では、ほのぼの路線かな?


6『手のひらの上』私はまだ未読ですが、「耳たぶの理由」の主人公ふたりのその後のひとこまのようですね。
ストーリーと言えるストーリーはないので意味不明とは言いませんが、やはり本編を読まないと二人の立ち位置やキャラが分からないので、クスリとした笑いドコロも分かりにくいかな?と感じました。


レビュータイトルにも書きましたが、全作読んで感じたのは、BL版千夜一夜物語集。
重めでバッドエンド的な作品が多い一冊。
私は1と3が読み切りながら、読みごたえがあり良かったと感じました。
この二作品だけなら★4つでした(^∀⌒☆
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作家名: 国枝彩香
ジャンル: BLマンガ
出版社: 竹書房