国枝先生のダークな短編集。レビュアーの方々の「怖い」の意味がああ、深い!
グロくて痛いだけじゃ人は怖くありませんものね。やっぱり怖いのはココロの闇ですよ。
やっぱり強烈に病んでるのは表題作。美少女絡むのが闇を一層深くしてます。背徳感の共有と継承なんでしょうけど、そういう重たいキズナを持つ2人ってなかなかいない。たとえ悪い意味だとしても、その辺の夫婦より深く心が結びつくcpのよな気がします。
この短編集の中で私が1番辛かったのは、ふたつ目の「当然の結末」。すごく短いし、1番まともなリーマンの話なんですけど、切なさとゲイとノンケのこういう話、ありそうだなと。
そこからのダーク3連発は、どれもちょっとした仕掛けのある作品。夢と現実、彼岸と現世、カーテンをめくってみたらひえーーーっていう世界なんだけど、足元見たら全部繋がってるじゃん!みたいな。
最後が「手のひらの上」。「耳たぶの理由」の続きです。大学卒業した山口と石川が家具を買いに行く話なんですけど、2人とも人前で騒ぎすぎ〜。
山口がほんと残念なイケメンで石川がちんまりしててカワイイ。
よし!これで「耳たぶの理由」→「手のひらの上」イマココ→次は「胸の鼓動」→「熱浸透率」ですね!行ってきま〜す!