ヒロインの心へじんわりと浸透してくる彼の、踏み込み過ぎず、といって引いておらず、の誠実なキャラがよい。河村先生の描線は裏打ちしているような感じ。
採用の意外感でヒロインの質素さと社長周辺のギャップ描写がよく感じ取れるが、友人がきれいになったと言っているのに、後半になっても作品全体の地味さは抜けなかった。
いい夫、いいパバ、善き社会人の三拍子が揃う人は現実でもそうそう居ないものだが、ハーレクインでは石をぶつければ当たるので楽しい。不幸な過去に決別できる幸せを、ヒロインが手を伸ばしにいくシーンが良いが、その場面のヒロインがもう少しドラマチックに見せてくれたら、という気持ち。
個々のエピソードで二人の感情の積み重ねはわかるものの、材料揃えたが、加工調理のプロセスでの仕上げの方に、時間不足感があった。心に受けた深い大きい傷の回復には、相応の治癒の跡を見たかった。
髪型がボサ髪に見えてしまうことが多かった。
髪の毛を示すラインが少なく見えてしまう。
良かったので一度4.5のつもりでファイブスターズのレビューをupしたが、今読み返したら、二度の携帯エピソードに仕事のミスが各自一回ずつ、短期間にしては軽率な気がしなくもなく、仕事はちゃんとやってる設定からすると違和感拭えず、星は四個に変えた。
ごめんなさい。