愛と希望と祝福。両手広げて人間讃歌。親になりきれぬ者の別離、精一杯向き合って試行錯誤の体当たり新米パパに新米ママ。あり得ない設定という風に片付けて仕舞えない二人の、子を思う故の行動と台詞が、意外に新鮮。
ヒロイン兄(あに)の可愛らしく愛嬌ある伯父バカぶりが笑いも誘って、明るいストーリー。
三人の、否それ以上の周囲の人物の愛情が溢れ、よくあるシングルマザー物シングルファザー物とは、一線を画す雰囲気。珍しい表紙絵のファミリームードからある程度の方向は予想していても、ここまでハートウォーミングで美しい話だったとは、なかなか想像しにくい感じです。
すぐ続けて二作目を読みに行く予定。お兄さんがおいしい位置に居るので、二作目への連結を楽しみにしています。