さちみ先生の数多い作品の中でも、さらに秀逸(個人的見解)。私は終盤泣きっぱなしだった。HQ=ハピエンという大前提があるので、涙は悲しみから喜びに変わったが。“3つの夢”がキーワードなので、随所に夢のシーンが入り、一部、読み手によっては理解しにくいかもしれないが、それこそが読み手の心理を逆手にとった見事な構成力。さすがです、さちみ先生!私は見事に騙されました(笑)ちゃんとあるんだな、切り替えのラインが。ただ単に時間の経過を示すには、背景と一体になっているから、うっかり見逃してた…物語に引き込まれて、夢中で読むほど気付かないかも。どこのシーンのことかは、読んだ人にしか解らない(笑) 通常より多いページ数と安定した作画、『クリスマスキャロル』を彷彿させるストーリー。クリスマスシーズンじゃなくてもオススメです!ティッシュの箱を用意するのもお勧めしておきます。