HQはクリスマス物が多い。今作も題名にクリスマスはつかないものの私はクリスマスのお話だと思った。ヒロインは修道女見習いとはいうものの修道院に捨てられて成長した女性、自ら志願というより修道院長の言う通り選択肢がなかったからだ。ヒロインを「はしたない」と言い放ったこの修道院長、よくある意地悪さんかと思ったけれど後のエピで違うことが分かる。そりゃぁ気立ての良いヒロインの育ての親と言ってもよい人だ。Seacret Babyを出産したのに関わらず今では村の人たちも好意的なのは、この院長のヒロインに対する態度が影響しているのだろう。その院長が見たヒーローの6年で海運王だった父をしのぐ程の会社を立ち上げる力を持つポテンシャルがヒロインには危険と察知して遠ざけたのは「親ごごろ」と言っていいと思う。しかし、ヒロインの未来の可能性という選択肢が増えた時、背中を押したのも院長だった。教条に凝り固まっていない宗教者として信頼のおける方だと思う。ヒーローはヒロインという「過去」にSeacret Babyという「未来」を与えられ、ヒロインとSeacret Babyの愛という「現在」を手にいれる。ヒロインの女性としての成長と「クリスマス・キャロル」のようにヒーロ-が本来の姿に生まれ変わる物語。映画で見てみたいようなHQコミカライズでした。しかし、ヒーロー父にも救いの手(ぶくろ)があったんだけどなぁ~残念😌😓