原作小説で人物画を描かれている孳々先生の絵がとても美しい!
惣領冬実先生の『チェーザレ』を彷彿とさせるような世界観の衣装。
そして本作でキャラクターデザインをされていて、それに寄せて作画の先生が描いていらっしゃいますが、コレ又上手〜い!!
「レーエンデ国」を思いえがくのに、遠い視野からのアングルでの背景や細かい小物に至るまで違和感なく馴染んでいて
この世界に入り込めます。
コミカライズでの物語は始まったばかり。
この世界観の表現や設定の説明等が大部分をしめる1巻ですが、
巻末では不穏な空気も漂ってきて登場人物たちのコレカラがとても心配になってきてしまいます。
『ナルニア国物語』のように、原作の巻によって主人公と時間軸が変わるようです。
でもまずは「ユリア」とその父「ヘクトル」、父を英雄として信頼する「トリスタン」。
彼等が時代の流れに翻弄され、謎の病に立ち向かい、背負う因果の行く先はどうなるのだろう・・・と心がザワザワしてしまいます。
原作小説は5巻目で完結のようです。
コミカライズ・・・待てるだろうか!?