系統としては『物語の黒幕に転生して』や『俺の死亡フラグが留まることを知らない』と同系統の、いずれ作品主人公に倒されるキャラに転生してしまった人物を主役として話が進むパターン。ヒロインの社会的地位が格上であることなども踏まえ、どちらかというと『物語の黒幕に~』の方が近い。
今のところ主人公、ヒロイン(多分)ともに性格は悪くない。一方でこの手の作品にありがちの親族が低能なのはワンパターンと思えなくもなく、世界観や人間関係という点では個性的な作品とは言い難い。
テイムしないと強くなれない、という設定は面白いが、序盤で強すぎるモンスターをテイムしてしまえばその時点で最強格になってしまうため、すぐにタイトル詐欺化する危険性はある。類似作品が多いうえ、先行作品が既に巻数を重ねている中で、テイムを使わないと強くなれないという設定をどこまで生かせるかが肝だろうか。
とはいえ一巻段階では悪くない作品。期待込みで★5としておく。